2026年9月6日、石狩サーモンマラソンの10kmを走ってきた。
記録は36分48秒。一般男子40歳以上の部で7位。10kmの自己ベストを3分3秒更新した。
この大会については、走る前に目標を公開している。設定は37分30秒、直前に36分59秒へ引き上げた。結果はそれを11秒上回った。
ただ、素直に喜んで終われない話がひとつある。前の記事に書いた「判定ライン」の計算式が、間違っていた。
この記事では、全ラップのデータを出したうえで、その訂正をする。なお、レース中に何を考えていたか——最初の1kmで突っ込んだこと、3km地点でペース配分を組み直したこと——についてはnoteに別で書いた。ここでは数字だけを見ていく。
結果は36分48秒、40歳以上の部で7位

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 記録 | 36分48秒(公式) |
| 順位 | 一般男子40歳以上の部 7位 |
| 従来の自己ベスト | 39分51秒 |
| 更新幅 | ▲3分03秒 |
6位とは1秒差だった。
この大会は6位まで副賞が出る。1位から3位は鮭が1匹、4位から6位は佐藤水産の鮭とば。1秒足りずに、鮭とばを逃したことになる。
全ラップ
| km | ラップ | 通過 | 心拍 | 接地時間 | ピッチ | ストライド |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 3:37 | 3:37 | 161 | 169ms | 186 | 149cm |
| 2 | 3:40 | 7:17 | 176 | 186ms | 187 | 146cm |
| 3 | 3:39 | 10:56 | 181 | 186ms | 186 | 147cm |
| 4 | 3:41 | 14:37 | 184 | 186ms | 184 | 147cm |
| 5 | 3:41 | 18:18 | 179 | 182ms | 183 | 149cm |
| 6 | 3:40 | 21:58 | 180 | 177ms | 185 | 147cm |
| 7 | 3:42 | 25:40 | 182 | 171ms | 184 | 147cm |
| 8 | 3:43 | 29:22 | 183 | 173ms | 183 | 147cm |
| 9 | 3:42 | 33:04 | 184 | 173ms | 182 | 148cm |
| 10 | 3:38 | 36:42 | 183 | 174ms | 182 | 151cm |
前半5km 18分18秒、後半5km 18分24秒。差は6秒である。
平均心拍179、最大187。閾値心拍が173なので、レース全体を閾値の6〜11拍上で押し切ったことになる。獲得標高は4m。
計画では最初の1kmを3分46秒で入るはずだったが、実際は3分37秒だった。9秒速い。
データが示していたのは「脚が余っていた」だった
タイムより、こちらのほうが収穫だった。接地時間を並べる。
169 → 186 → 186 → 186 → 182 → 177 → 171 → 173 → 173 → 174(ms)
後半のほうが短い。
疲労が溜まれば接地時間は伸びる。ところがこのレースでは、6km以降が一貫して前半より短くなっている。
ストライドも同じ方向を示す。10km目が151cmで、この日の最長だった。ラップも3分38秒で、1km目に次いで2番目に速い。
つまり、ゴール時点でまだ出し切っていなかったということになる。
では、7〜9kmで落ちた2〜3秒は何だったのか
7km・8km・9kmは3分42秒、3分43秒、3分42秒。それまでより2〜3秒遅い。
これは消耗ではなく、向かい風だった。
このコースは行きと帰りがほぼ真逆を向いている。周囲に風をさえぎるものがない住宅街と田園地帯なので、風の影響を素直に受ける。接地時間が伸びていない以上、脚が落ちたのではなく外的な抵抗で削られたと見るのが自然だ。
無風であれば、あと10秒から15秒は削れていた計算になる。6位との差は1秒だった。
ピッチは全区間180以上を維持できていた
ピッチは186から182へ、わずかに下がっただけだった。僕は「ピッチ180以上を維持する」を膝のガードレールにしているが、レースペースではこれが守れている。
一方で、ジョグのような遅いペースではピッチが落ちることが別の日のデータで分かっている。そちらは10月4日が終わってから手をつける課題として置いている。
ここからが本題:判定ラインを間違えていた
走る前の記事で、こう書いた。
10kmのタイムを2.10〜2.15倍すればハーフの換算タイムになる。38分を切ればサブ80が射程、37分30秒なら濃厚。
この係数が間違っている。
10kmからハーフへの換算に使われるのはリーゲルの式で、指数は1.06。計算すると倍率は2.206になる。2.10ではない。
裏づけもある。COROSが出している予測タイムは、8月時点で10km 37分39秒・ハーフ1時間23分02秒だった。この比は2.205で、リーゲルの値とほぼ一致する。
正しい係数で計算し直すと、こうなる。
| 計算 | 換算ハーフ |
|---|---|
| 誤:36分48秒 × 2.10 | 1時間17分17秒 |
| 正:36分48秒 × 2.206 | 1時間21分11秒 |
サブ80まで、あと71秒足りない。
前の記事の書き方では、36分48秒を出した時点で「サブ80濃厚」ということになってしまう。実際はそうではない。4分近く、難易度を過小評価していた。
自分で立てた判定ラインを自分で間違えていたわけで、ここは書き直しておくべきだと判断した。都合のいい数字だけ出しても、10月4日と11月1日の記事で辻褄が合わなくなる。
では、サブ80は射程なのか
悲観する数字ではない。
7月のハーフ1時間23分31秒を同じ係数で10kmに換算すると、37分51秒相当になる。今回が36分48秒なので、2か月で63秒ぶん走力が上がったことになる。
残りは71秒。10月4日まで4週間、11月1日まで8週間ある。
サブ80の巡航ペースは1kmあたり3分47.5秒。今回のレースペースが3分42秒なので、5.5秒遅いペースを、倍の距離で維持するという課題になる。閾値ペースを1kmあたり3分48秒前後から3分45秒前後へ引き上げれば、計算は合う。
コースと当日の条件

コースは高低差3m(最低2m・最高5m)で、ほぼ完全な平坦だった。獲得標高は実測4m。普段のロング走が1kmあたり2.3mなので、8分の1以下である。

遮るものがないので、風と日差しはそのまま受ける。この日は南東の風2m/sで晴れ、体感で24℃ほどあった。風が弱かったのは幸運だったと思う。
給水は2か所で、すべて水。スポーツドリンクの用意はない。10kmなら問題ないが、暑い日は自分で塩分を持つ判断もあると思う。
7km過ぎで5kmの部と合流する。ここは道幅の関係で少し進路をふさがれることがあった。タイムを狙うなら頭に入れておいたほうがいい。
5km以降は住宅街のど真ん中を走る。沿道の応援が思ったより多く、全体にアットホームな大会だった。ゲストランナーの増田明美さんも、1kmあたり6分ほどのペースで実際に走っていた。
10kmの制限時間は90分。参加費は3,500円で、これはかなり安い部類だと思う。
受付・駐車場・トイレ・コース全区間の写真をまとめた大会ガイドは、別記事にする予定。
補給と装備
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 朝食 | 6:00にバナナと餅(スタート4時間前) |
| 直前補給 | 9:30 メダリスト アミノリキッド 1本 |
| レース中 | 給水は全部取った |
| シューズ | ニューバランス フューエルセル スーパーコンプ エリート v5 |

10kmに106kcalのジェルは過剰だと考えて、22kcalのアミノリキッドを選んだ。胃は最後まで軽いままで、判断としては合っていたと思う。
シューズは7月のハーフで自己ベストを出した一足。前週のテンポ走で違和感がないことを確認してから投入した。
睡眠は前夜6時間13分。直近の平均が5時間台なので、この期間ではよく眠れたほうだった。
次は10月4日
札幌マラソンのハーフを走る。5月末から19週間かけて追いかけてきたサブ80の本命がここになる。
そして11月1日、さよなら札幌マラソンのハーフにもエントリーした。こちらは平坦なコースで、タイムだけを見れば条件はいい。
1回で終わらせるつもりはない。
あわせて読みたい
走る前に目標を公開した記事。今回の訂正は、この記事の判定ラインに対するものになる。

当日の直前補給に使ったアミノ酸ゼリー。

レースで履いたシューズ。

サブ80挑戦の中間報告。ここから今回までの積み上げが分かる。

走っている最中に何を考えていたか
この記事では数字だけを追ったが、走っている最中の判断は別の話になる。最初の1kmで周りに引っ張られたこと、3km地点でペース配分を組み直したこと、向かい風で落とすか維持するかを選んだこと——そのあたりはnoteに書いた。


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