カーボンシューズを初めて買うとき、ぼくはかなり迷った。
各社のハイエンドモデルは高くて、硬くて、扱いが難しそう。しかも幅広・偏平足のぼくには「そもそも履けるのか」という不安もあった。
そこで選んだのがニューバランス フューエルセル スーパーコンプ エリートv5だ。
カーボン初心者でも扱いやすく、幅広でも履ける、そしてセールで比較的安く手に入る。実際に使ってみて、その判断は正しかったと思っている。
この記事では、サブ1:25を目指す40代の市民ランナーとして、正直な感想を書く。
📋 この記事でわかること:SuperComp Elite v5の基本スペック / v4との違い / 幅広・偏平足のフィット感 / カーボン初心者目線のメリット・デメリット / どんなランナーに向いているか
FuelCell SuperComp Elite v5|基本スペック
まず公式スペックを整理する。


- ミッドソール:100% PEBA素材「FuelCell」フォーム(2層構造)
- カーボンプレート:フルレングス カーボンファイバープレート(Energy Arc)
- ドロップ:8mm(前作v4は4mm)
- スタック高:前足部32mm / ヒール40mm
- 重量:約205g(27.0cm)※28.0cmは222g
- 定価:¥29,700(税込)
- 発売:2025年8月7日
💡 v4からの主な変更点:ドロップ4mm→8mmへ増加 / 前足部が約4mm薄くなり軽量化 / カーボンプレートの傾斜を深くして反発性を強化 / アッパーをスリム化(幅は若干ナロー化)
なぜフューエルセル スーパーコンプ エリートv5を選んだか
カーボンシューズを検討し始めたのは、サブ1:25(ハーフマラソン)という目標ができてからだ。「カーボンの恩恵を受けたい」という動機はシンプルだったが、問題は選び方だった。
幅広・偏平足でも履けるシューズを探していた
ぼくはPUMAやNIKEのシューズが全然合わない体型だ。試し履きした瞬間に「これは無理」とわかるレベル。カーボンシューズも同じ壁にぶつかることを覚悟していた。
v5はv4より幅が狭くなったという情報があって正直不安だったが、実際に履いてみるとジャストフィット。ニューバランスの木型はぼくの足に合っているらしい。

カーボン初心者には「扱いやすさ」が重要だった
他社のハイエンドカーボンシューズは「脚ができていないと扱えない」という話をよく聞く。バランスを崩しやすかったり、接地が難しかったり。
SuperComp Elite v5はロッカー構造が他社より緩め。接地感が残っていて、自分の足で走っている感覚が消えない。カーボン入門としてこの特性はありがたかった。
ニューバランスは耐久性があると聞いていた
カーボンシューズはソールの消耗が早いモデルも多い。ニューバランスは比較的耐久性があるという評判を複数のランナーから聞いていたのも後押しになった(耐久性については後日レポート予定)。
セールで約18,000円で購入できた
新色が出るタイミングでほかのメーカーのカーボンシューズより値引きされやすい印象がある。ぼくは約18,000円で購入できた。定価¥29,700のカーボンシューズがこの価格で手に入るなら、コスパは相当高い。

サイズ感・フィット感|幅広・偏平足でも問題なし
ぼくは普段27.0cmを履いている。v5はv4より細身になったという情報があったため、ハーフサイズアップも検討したが、27.0cmでジャストフィットだった。
- 横幅:v4より若干ナローになったとのことだが、幅広・偏平足のぼくには問題なし
- アッパーのフィット感:どこかに当たって痛い箇所がない。足全体をやさしく包む感覚
- ヒールホールド:ヒールパッドの厚みがあって、踵が抜ける感じはない
- 全体評価:ニューバランスの木型はぼくの足に合っている


⚠️ v4ユーザーへ:v5は若干ナローになっています。幅広の方は必ず試し履きをおすすめします。ぼくは問題ありませんでしたが、v4でギリギリだった方は要注意。
実際に使ってよかった点
① ロッカーが緩めで接地感がある
他社のカーボンシューズと比べて、ロッカー(つま先の反り上がり)が緩い。これが「自分の足で走っている感覚」につながっている。
強制的に転がされる感じが苦手な人や、フォームを意識しながら走りたい人には向いている特性だ。カーボン初心者のぼくには、この接地感の残り方が安心感になった。

② 安定感がある|接地時にブレない
スピードを出しても接地時にブレる感じがない。他社のカーボンシューズで感じるような「乗っかっている不安定さ」がない。
これはロッカーの緩さとスタックの設計のバランスによるものだと思う。スピードが出つつも、コントロールを失わない。

③ クッション性が高く、足への負担が少ない
手持ちのシューズの中で一番クッションが柔らかい。Boston 13と比べると、反発の質感が違う。
ぼくのイメージでは「v5はポンポン、Boston 13はタンタン」。v5のほうが柔らかく弾む感じ。長距離で足へのダメージが少ない。

④ セールで入手しやすい
新色発売のタイミングで旧カラーが値引きされやすい。定価¥29,700のカーボンシューズを約18,000円で買えたのは大きかった。他社のハイエンドモデルはなかなかここまで下がらない。
気になった点・いまいちな点
① 他社カーボンシューズより重い
約205g(27.0cm)という重量は、カーボンシューズとしては重めの部類に入る。Nike Vaporfly、Adidas Adizero、ASICS Metaspeedあたりと比べると、一歩劣る。
ただし、この重さが安定感と引き換えになっている部分もある。軽さより安定を優先するなら許容範囲だ。
② 弾む感じを求めるなら物足りないかも
よかった点でも書いたが「ポンポン」した反発は、他社の「バチッ」とくる瞬発的な推進力とは別物だ。
弾き飛ばされるような強い推進力を求めているなら、正直このシューズでは物足りないと感じるかもしれない。
③ 推進力は他社に劣る
これはロッカーが緩いことの裏返しでもある。強制的に前に進む力は控えめ。「自分の脚で回す」ランナーには合うが、シューズに転がしてもらいたいランナーには不満かもしれない。
④ 靴紐が長い
個人的に細かい点だが、靴紐がやや長い。走行中にほどけたことはないが、気になるので別の紐に変えたいと思っている。

📌 耐久性については現在使用中のため後日レポートします。使い込んでわかったことを追記予定。

こんな人におすすめ|こんな人には向かない
✅ おすすめな人
- カーボンシューズ初心者:扱いやすく、入門として最適
- 自分の足で回す感覚を大事にするランナー:接地感が残るロッカー設計
- 幅広・偏平足のランナー:ニューバランスの木型が合う人に
- コスパ重視のランナー:セール時は他社比でかなりお得
- ニューバランスが好きな人:フォームやブランドの世界観が好きなら間違いなし
❌ 向かないかもしれない人
- とにかく軽いシューズが欲しい人
- バチッとした強い推進力・反発を求める人
- レースで1gでも軽くしたいガチ勢
まとめ|カーボン初心者の正直な評価
フューエルセル スーパーコンプ エリートv5は、カーボンシューズとしての「尖り」を抑えた扱いやすいモデルだ。
他社のハイエンドと比べると軽さや推進力で劣る部分はある。でも「カーボンを初めて履く」「接地感を大事にしたい」「幅広でも安心して履きたい」という条件が重なるなら、このシューズの右に出るものはなかなかない。
ぼくはこのシューズを履いてハーフマラソン1:24:43(サブ1:25達成)を記録した。カーボンの恩恵は確かに受けられたし、接地の安定感があったからこそ後半まで崩れずに走れた。
セールで18,000円前後で手に入るなら、カーボン初心者の一足目として強くおすすめできる。
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