メダリスト アミノリキッド レビュー|22kcal、これは補給食ではなかった【レモンバナナ風味・28kmで実飲】

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メダリスト アミノリキッド レモンバナナ風味を手に持ったところ

パッケージを開けた瞬間、これは今まで書いてきた補給食と同じ土俵に置いてはいけないと思った。

1袋40gで22kcal。同じメダリストのエナジージェルが45gで106kcalだから、ほぼ同じ大きさでカロリーは5分の1しかない。これはエネルギーを入れるための製品ではない。

2026年8月29日、28kmのロング走の途中で飲んだ。正直な感想を書く。

28kmのロング走の途中、公園のベンチで飲んだ
目次

先に結論|アミノリキッドはこういう製品だ

項目評価
携帯性ポケットに入れても存在を忘れる薄さ
開けやすさ◎ 走りながら片手で切れる
飲みやすさ◎ 液体なので水がいらない。甘みも苦みも控えめ
こぼれにくさシャバシャバ。メーカーも「液はね注意」と書いている
エネルギー補給× 22kcal。これ単体では成立しない
塩分○ 食塩相当量0.67g。40gの製品としては多い

一行でまとめるなら、「エネルギー系ジェルと併用する前提の、アミノ酸を入れる装置」だ。

メダリスト アミノリキッドの基本スペック

株式会社アリストのメダリストシリーズ。液体タイプで、水なしでそのまま飲めるのが最大の特徴だ。

項目内容(1袋40gあたり)
エネルギー22kcal
たんぱく質2.5g
炭水化物2.3g
脂質0g
食塩相当量0.67g
BCAA1,500mg(ロイシン750・バリン375・イソロイシン375)
シトルリン1,000mg
HMB100mg
クエン酸2,000mg
合計4,600mg
フレーバーレモンバナナ風味
価格270円(税込)
パッケージ表面。BCAA・シトルリン・HMB・クエン酸で合計4,600mg
裏面の栄養成分表示。22kcal、食塩相当量0.67g

メーカーは摂取タイミングとして「運動の30分前」「ハーフタイム・レース中・休憩中」「運動直後・就寝前」の3つを挙げている。凍らせてアイススラリーとして使う方法も紹介されている。

※ 各成分について、メーカーや販売店はさまざまな説明をしている。ただし本記事は食品のレビューであり、特定の効果・効能を保証するものではない。ここに書くのは筆者ひとりが使ってみた体感と、パッケージに表示されている数値だけにとどめる。

28kmのロング走で実際に飲んでみた

携帯性|ポケットに入れても、存在を忘れる

これが一番驚いた点だ。薄い。

ランニングパンツの背面メッシュポケット。入れてもほとんど膨らまない

40gの液体なのに、ポケットに入れても厚みがほとんど出ない。28km走っている間、揺れも当たりも感じなかった。レースで持って走ることを前提にした形をしている。

走り出す前。薄さがそのまま携帯性になっている

開けやすさとこぼれやすさは、同じことの裏表

切り口は大きく、走りながら片手で開けられた。ただし中身は完全に液体だ。ゼリーではない。

公園のベンチで一度止まって飲んだ。液体なので一気に入る

パッケージの裏面には、メーカー自身がこう書いている。

開封時の液はねにご注意ください。/開封時に内容物が飛び出ることがありますのでご注意ください。

「こぼれやすい」は体感ではなく仕様だ。実際、走りながら片手で開けて口に運ぶ動作は、ゼリー系よりも神経を使った。今回は途中で一度止まって飲んでいる。

その代わり、飲み込むのに一切力がいらない。水のように入る。疲れた状態で硬いゼリーを絞り出すのに苦労した経験がある人なら、この差は大きく感じるはずだ。

飲み終えた空袋。液体なので完全に平らになり、ゴミもかさばらない

味|レモンバナナ風味。甘みも苦みも控えめ

パッケージにはレモンバナナ風味とある。飲んだ印象はレモン寄りで、口の中がさっぱりする。バナナはほとんど主張してこない。

アミノ酸系の製品にありがちな苦みは、ほとんど気にならなかった。甘みも控えめで、走行中の口の中に甘さが残らないのがよかった。

※ 味の感じ方には個人差がある。ここに書いているのは筆者ひとりの体感である。

「後半頑張れた」——ただし、それを製品の効果とは書かない

この日のロング走は、内容がよかった。

区間ペース心拍
前半12km4’51″/km135
中盤11km4’06″/km160
ラスト3km3’50″/km164

23km走ったあとのラスト3kmを、3分50秒/kmで押し切れた。しかも1km目3分52秒・2km目3分50秒・3km目3分48秒と加速しながら、心拍は167→164→161と下がっている。走り終えた実感も「後半頑張れた」だった。

正直に言えば、ここで「アミノリキッドのおかげ」と書きたくなる。レビュー記事としては、そのほうが座りがいい。

でも書かない。理由は3つある。

  • 1週間前の同じメニューでは、ラスト3kmが4分08秒だった。1週間で18秒/km速くなっているが、この間に積み上げた練習のほうが説明として自然だ
  • その日の睡眠は4時間3分。条件はむしろ悪かった。それでも走れたということは、製品以外の要因が大きく効いていた可能性が高い
  • 1回使っただけで因果関係は言えない。比較対象も、飲まなかった日の同じ練習もない

補給食のレビューで正直に書けるのは、本当はここまでだと思っている。

この日わかったのは、飲みやすかったこと、胃に何も来なかったこと、走りの邪魔をしなかったこと。それ以上のことは、1回では言えない。

そのうえで書いておくと、「邪魔をしない」というのは補給食にとって十分に大きな価値だ。走行中に胃が重くなる、甘さが残る、開けるのに手間取る——そういうマイナスがひとつも起きなかった。

同じブランドの2製品を、並べてみる

同じメダリストのエナジージェルを直前にレビューしている。並べると、役割の違いが一目でわかる。

ほぼ同じ大きさで、カロリーは5分の1。用途がまったく違う
メダリスト エナジージェルメダリスト アミノリキッド
内容量45g40g
エネルギー106kcal22kcal
中身炭水化物26.6gアミノ酸系4,600mg
食感硬めのゼリー液体
こぼれにくさ
押し出しやすさ△(疲れると力がいる)
役割エネルギーを入れるアミノ酸を入れる

どちらが優れているかという話ではない。そもそも仕事が違う。フルマラソンやロング走なら、この2つは併用するのが自然な組み合わせだと感じた。

「アミノ酸を入れる」製品どうしで比べる

エネルギー系ジェルと比べても意味がないので、同じ目的の製品と並べてみる。

アミノ酸系4製品の比較。配合されている成分の種類は製品ごとに違う
商品形状・容量アミノ酸系の合計価格
メダリスト アミノリキッド液体 40g / 22kcal4,600mg270円
アミノバイタル アミノショット液状 43g3,600mg約225円
アミノバイタル スーパースポーツゼリー 100g / 100kcal3,000mg約163円
アミノバイタル BCAAチャージ ウォーター粉末 7g(水500mlに溶かす)/ 24kcal1,500mg約100円

数字だけ見れば合計量は一番多い。ただし配合されている成分の種類が製品ごとに違うので、合計mgでの単純な優劣比較はできない。アミノリキッドの特徴は、BCAAに加えてシトルリン・HMB・クエン酸を1本にまとめていることだ。

使い勝手の面では、粉末を水に溶かす必要がなく、ゼリーより薄いのがはっきりした長所だった。

見落とされがちだが、食塩相当量0.67gは効く

スペック表で個人的にいちばん注目したのがここだ。

商品内容量食塩相当量
メダリスト アミノリキッド40g0.67g
メダリスト 塩ジェル20g0.77g
メダリスト エナジージェル45g0.21g
ガッツギア250g0.34g

塩分補給に特化した塩ジェルに迫る量が、アミノ酸製品に入っている。夏のロング走で「アミノ酸も塩分も」と考えるなら、1本で両方に手が届く。

どんな人・どんな場面に向いているか

  • レース前30分の1本として使う人(メーカー推奨の使い方)
  • ハーフ以上のレース中に、片手で素早く入れたい人
  • 粉末や顆粒が苦手な人(水がいらないのは大きい)
  • ゼリーの甘さが走行中につらい人(甘みが控えめ)
  • 夏のロング走で塩分もまとめたい人

逆に、これ1本でエネルギー補給をしようとする人には向かない。22kcalなので、糖質系のジェルや補給食と組み合わせるのが前提になる。

気をつけたいこと

補給食は必ず練習で試してから本番に持ち込む。味の好みも胃の反応も、実際に走りながら使ってみないとわからない。とくにこの製品は液体なので、走りながら開ける動作を一度練習しておいたほうがいい。

※ 合う・合わないには個人差がある。体調に不安がある場合や、持病・アレルギーがある場合は、原材料表示を確認したうえで、必要に応じて医師や専門家に相談してほしい。

まとめ|補給食ではなく、補給食に足すもの

  • 40g・22kcal。エネルギー補給の製品ではない
  • BCAA1,500mg+シトルリン1,000mg+HMB100mg+クエン酸2,000mg=合計4,600mg
  • ポケットで存在を忘れる薄さ。液体なので水がいらない
  • その代わりこぼれやすい。メーカー自身が「液はね注意」と書いている
  • レモンバナナ風味。甘みも苦みも控えめで、口の中に残らない
  • 食塩相当量0.67gは、40gの製品としてはかなり多い
  • 270円。エネルギー系ジェルと併用する前提で考えたい

28kmのロング走で使って、走りの邪魔をひとつもしなかった。それが今回いちばん確かに言えることだ。9月と10月にレースを控えているので、そこでも同じように使ってみるつもりでいる。

あわせて読みたい

同じメダリストのエナジージェル。ほぼ同じ大きさで、まったく違う仕事をする。

同じブランドの塩ジェル。夏のミネラル補給に使っている。

アミノ酸系で比較した製品のレビューはこちら。

補給を「いつ・何を」入れるかの全体設計はこちら。

今回のロング走の位置づけと、9月のレースで狙っている数字はこちら。

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