夏のランニングでいちばん怖いのは、脱水だ。真夏のロング走では汗が滝のように出て、ただの水を飲むだけでは追いつかない。かといって、市販のスポーツドリンクを何本も買うと財布に響くし、甘さが重く感じる日もある。
そこで夏の給水用に試したのが、味の素の「アミノバイタル BCAAチャージ ウォーター」。スティック1本を500mlの水に溶かすだけで、BCAA・ミネラル・ビタミンB群入りのスポーツドリンクが作れる粉末タイプだ。グレープフルーツ味を実際にインターバル練習の給水で使ってみたので、味・溶けやすさ・コスパまで正直にレビューする。
先に結論を言うと、夏場の運動の給水として、かなりおすすめできる1本だった。ほんの少し苦味があるので好みは分かれるが、スッキリした飲み口と1本あたり約100円という安さは、夏の練習の強い味方になる。
私は札幌で走る40代の市民ランナー。月300kmほど走り、補給食はこれまで10種類以上をロング走やレースで試してきた。日々の練習はX(エックス)でつぶやいているので、よかったらのぞいてみてほしい。
アミノバイタル BCAAチャージ ウォーターとは

「アミノバイタル BCAAチャージ ウォーター」は、味の素のスポーツサプリメントアミノバイタルシリーズの粉末ドリンクタイプ。スティック1本(7g)を500mlの水に溶かして飲む、いわゆる「作るスポーツドリンク」だ。グレープフルーツ味(無果汁)で、1箱28本入り。
運動時に大切なアミノ酸として知られるBCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)を1500mg配合し、さらにグルタミン・アルギニン、カリウムやカルシウムなどのミネラル、ビタミンB1・B2・B6も入っている。パッケージには「水分を体内ですばやく吸収(ハイポトニック)」と表示されており、汗で失った水分と栄養をまとめて補給できるように設計された飲み物だ。
主なスペックを1本(7g)あたりでまとめると次のとおり。
| 項目 | 内容(1本7gあたり) |
|---|---|
| エネルギー | 24kcal |
| BCAA | 1500mg(バリン・ロイシン・イソロイシン) |
| その他アミノ酸 | グルタミン・アルギニン |
| ミネラル | カリウム100mg・カルシウム40mg |
| ビタミン | B1・B2・B6 |
| 味 | グレープフルーツ味(無果汁) |
| 作り方 | 1本を500mlの水に溶かす |
| 内容量 | 28本入り |
カロリーは1本24kcalと控えめ。エネルギー補給がメインのジェルとは違い、こちらは「アミノ酸入りの水分補給ドリンク」と考えるとイメージしやすい。
実際に飲んでみた正直レビュー

粉はさらっとして溶けやすい

まず感心したのが溶けやすさ。粉はさらっとしていて、500mlのペットボトルに入れて数回振るだけでスッと溶けた。ダマになったり底に残ったりしにくい。パッケージには「溶かした時にアミノ酸が浮遊することがあるが品質上は問題ない」との注意書きがあり、実際うっすら浮遊物は見えたが、飲む分にはまったく気にならなかった。
グレープフルーツ味でスッキリ、ほんのり苦味も

味は名前のとおりグレープフルーツ味で、口の中がスッキリする。汗をかいて火照った体に、この爽やかさはよく合う。走った後の乾いた口にもスッと入っていく飲み口だ。
ただし正直に書くと、グレープフルーツらしいほのかな苦味がある。個人的にはこの苦味がむしろ爽やかさを引き立てていて好きだが、「ジュースのような甘い味」を期待すると、人によっては「ちょっと苦い」と感じるかもしれない。ここは好みが分かれるポイントだと思う。
甘すぎない、ちょうどいい甘さ
甘みも多少あるが、甘すぎず、ちょうどいい。エナジー系のジェルにありがちな「甘ったるくて後を引く」感じがなく、ゴクゴク飲める。夏の運動中、甘さが重くて飲むのがつらい……という経験がある人には、この軽さはうれしいはずだ。
ランナー目線で感じたメリット

水分・アミノ酸・ミネラルを1本でまとめて補給できる
いちばんの利点は、500mlの給水1本で、水分もアミノ酸もミネラルも同時に摂れること。夏のランは汗でミネラルもごっそり失われるので、ただの水よりこうした設計のドリンクのほうが理にかなっている。ハイポトニック設計で吸収が早いとされる点も、運動中の給水としては心強い。
翌日の脚の軽さ(※あくまで体感)
これは完全に主観だが、これを給水に使ったインターバル練習の翌日、脚の疲れが残りにくかったような気がする。BCAAの働きなのか、単に水分・ミネラル補給がうまくいったからなのか、あるいは気のせいなのかは正直わからない。効果を断言できるものではないが、「悪くないかも」と思える体感はあった、という程度に受け取ってほしい。
ペットボトル飲料より1本あたりが安い
コスパも見逃せない。28本入りで、1本あたりおおよそ100円前後。市販のアミノ酸入りペットボトル飲料を都度買うより1杯あたりの単価は安く、水さえあればどこでも作れる。スティックは軽くてかさばらないので、まとめ買いしてストックしておける手軽さもいい。
気になった点・デメリット
良いところの多い1本だが、気になる点も正直に挙げておく。
| 良い点 | 気になる点 |
|---|---|
| グレープフルーツ味でスッキリ飲める | ほのかな苦味があり好みは分かれる |
| 粉がさらっとして溶けやすい | 水と溶かすボトルが別途必要 |
| 甘すぎず夏でもゴクゴク飲める | その場でサッと、とはいかない |
| 水分・アミノ酸・ミネラルを1本で | (エネルギー補給がメインの用途には不向き) |
| 1本約100円とコスパ良好 |
最大の手間は、ジェルのように開けてすぐ、とはいかないこと。500mlの水とボトルを用意して溶かす必要があるので、レース中の即時補給には向かない。あくまで「事前に作って持ち出す給水ドリンク」として使うのが正解だ。また苦味の好みは、こればかりは一度試してみるしかない。
こんなランナーにおすすめ
ここまでを踏まえると、次のようなランナーに向いている。
・夏場の練習の給水を、ただの水から見直したい人
・甘いスポーツドリンクが重くて苦手な人
・コスパよくアミノ酸やミネラルを補給したい人
・ロング走やインターバルなど、汗を大量にかく練習が多い人
逆に、レース中に素早くエネルギーを摂りたいという用途なら、素直にジェルを選んだほうがいい。この製品は「運動中の給水そのものを底上げする」タイプだと考えると、使いどころがはっきりする。
まとめ|夏ランの給水にひとつ持っておきたい1本
アミノバイタル BCAAチャージ ウォーターは、スティック1本を水に溶かすだけで、BCAA・ミネラル・ビタミン入りのスッキリしたスポーツドリンクが作れる、夏の給水にぴったりの1本だった。ほのかな苦味という好みの分かれるポイントはあるものの、甘すぎない飲み口と約100円というコスパを考えれば、夏場の運動には素直におすすめできる。
この夏、練習の給水をアップデートしたいランナーは、ひと箱ストックしておいて損はないはずだ。
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同じアミノバイタルシリーズの顆粒タイプや、ほかの補給食のレビュー、レース本番での補給の組み立てはこちらでまとめている。





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