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「雪道でも走れる靴って、結局どれを買えばいいのか」
札幌に住んで、冬も外を走っている。昨冬(2025〜26年)は、12月末から2月末までほぼ毎日、ニューバランスのナイトレル v6 GTXで雪道を走った。圧雪も、シャーベットも、アイスバーンも走った。
この記事では、その経験と、公式サイトで確認したスペックをもとに、雪道ランニングシューズの選び方をまとめる。札幌市内だけで、昨冬は約340km走った(データは後半に載せた)。どの路面なら靴だけで走れて、どの路面から靴以外の対策が要るのかがわかる。
この記事で「履いた」と書くのは、ナイトレル v6 GTX だけだ。ほかのモデルは、メーカーの公式ページで確認できる内容だけを載せていて、私は履いていない。雪や氷の上は転倒しやすい。体調や路面によっては、走らない判断もしてほしい。
結論:雪道は「防水」と「路面に合ったグリップ」で選ぶ。アイスバーンは靴だけでは足りない
先に結論を書く。圧雪とシャーベットなら、防水のトレイルシューズで走れた。ただしアイスバーンは、靴だけでは足りなかった。滑ったし、転んだことも何度もある。
| 路面 | ナイトレルで走った私の体験 | 靴だけで足りるか |
|---|---|---|
| 圧雪 | ラグが雪面を噛んで、ふだんに近いペースで走れた | 足りる |
| シャーベット・水たまり | 3〜4cmの水たまりを踏んでも、靴下は濡れなかった | 防水があれば足りる(上から入る水はゲイターで防ぐ) |
| アイスバーン | 滑った。転んだことは何度もある | 足りない。スパイク系の靴や後付けの滑り止め、ルート変更を考える |
| ホワイトアウト(吹雪で視界がない日) | 走った日も、走らなかった日もある | 靴の問題ではなく、走るかどうかの判断 |

ホワイトアウトしている日は、走った日もあれば、走らなかった日もある。それ以外は、どんなに寒くても走り出せば体は温まった。
靴の選び方の目安は、次のとおりだ。圧雪とシャーベットが中心なら、防水のトレイルシューズ(私はナイトレル)。氷の上まで走りたいなら、スパイク付きの靴が候補になる。
雪道ランニングシューズを選ぶ3つのポイント
普通のランニングシューズが雪道に向かない理由は、2つある。濡れることと、滑ることだ。この2つに、サイズを加えた3点で選ぶ。
① 防水(GORE-TEXなど)
雪解けの水や水たまりで靴が濡れると、足が冷える。防水のGORE-TEX(ゴアテックス)搭載モデルなら、シャーベットの上を走っても靴下は濡れなかった。

ただし、防水は上から入る水は防げない。大雨の日は、足首の上から水が入った。ここは、靴ではなくゲイターで防いでいる(後で書く)。
② グリップ(アウトソールとスパイク)
圧雪なら、深いラグ(靴底の凸凹)のあるアウトソールで走れた。アイスバーンでは、ラグだけでは滑った。氷の上まで走りたいなら、スパイクが付いた靴が候補になる。

私はスパイク付きの靴を履いたことがない。検討した段階では、雪のない区間が混ざる札幌の道では使いにくいと考えて、選ばなかった。
③ サイズ(冬用の厚い靴下で足が入るか)
冬は厚手の靴下を履くので、夏と同じサイズだと窮屈になる。私は、ナイトレルを0.5cm大きめで選んだ。ワイドラスト設計で、冬用の厚手のウール靴下との相性がよかった。
私は幅広の扁平足だ。扁平足の私が実際に履いた靴の比較はこちら。

雪道向けの靴3足|スペックと価格(2026年9月30日時点)
公式ページで確認できた情報を、そのまま載せる。価格はセールや在庫で変わり、セールは終了することもある。買う前に公式ページを見てほしい。
| モデル | 価格(税込) | 特徴(公式ページの記載) | 私が履いたか |
|---|---|---|---|
| ニューバランス Dynasoft Nitrel v6 GTX(ナイトレル) | 15,400円 | GORE-TEX、AT TREADアウトソール、3層のつま先保護。ワイドラスト。メンズ25.0〜29.0cm | 履いた(昨冬ほぼ毎日) |
| アシックス FUJISETSU MAX GTX(フジセツ マックス) | 25,300円(公式で確認できたレディース版) | アウターソールにスパイク。GORE-TEXインビジブルフィット。FF BLAST PLUSのミッドソール。靴底の最大の厚さ約43mm。レディース22.5〜26.5cm | 履いていない |
| サロモン SPIKECROSS 6 GTX(スパイククロス) | 通常26,400円(セール時18,480円) | タングステンのスパイク12本。Winter Contagripのアウトソール。GORE-TEX全面。340g、ドロップ10mm。22.5〜31cm | 履いていない |
アシックスのメンズ版(1011C115)は、公式ページで確認できなかった。販売店の価格は、2026年10月20日の時点で21,275〜25,300円だった(アシックスの節の下のボタンから確認できる)。サロモンは、公式のオンライン在庫が切れていて、直営店に在庫がある表示だった。
ニューバランス ナイトレル v6 GTX|私が昨冬走った靴


昨冬はこの1足で、圧雪もシャーベットも走った。私の体験では、雪道でもガンガン走れたのが、いちばんの印象だ。つま先側が少し硬く、岩の多い山を登るときにも使えた。
弱点は、アイスバーンだ。滑るし、転んだ。「雪道でも走れる」と「凍った路面でも滑らない」は、別の話だと思う。
重さや、200km走ったあとの状態などは、単体のレビューにまとめている。

下のボタンに出る価格は、販売店ごとの価格で、公式ページの価格とは異なることがある。
アシックス FUJISETSU MAX GTX|アウターソールにスパイクが付いたモデル
公式ページでは「雪上でのランニングをサポートするシューズ」と説明されている。アウターソールに、雪の上でのグリップ用のスパイクが装備されている。公式ページによれば、GORE-TEXのインビジブルフィットシステムで、雨や雪が靴の中に入るのを防ぐ作りだという。
私は履いていないので、履き心地や滑り方は書けない。スパイク付きなので、アイスバーンを走る人の候補になる。価格はナイトレルより高い。
サロモン SPIKECROSS 6 GTX|タングステンのスパイク12本
公式ページでは、12本のタングステンスパイクと、Winter Contagripのアウトソールが載っている。GORE-TEXは全面に使われている。
こちらも私は履いていない。重さは340gだ。公式ページの説明からは、冬のグリップを重視した靴と読める。
トレランシューズで、雪道は走れるのか
私が履いたナイトレルでは、走れた。ナイトレルは、もともとトレイルランニング用のモデルだ。AT TREADのラグと防水があるので、雪道でも使えた。山の登り下りにも使っていて、岩場で足元が不安になることはなかった。

ただし、トレランシューズならなんでも雪道向きとは限らない。たとえばニューバランスのHierro v9 GORE-TEX(メンズ23,980円)は、公式ページで「長距離トレイル用のトップモデル」と説明されている。30mm相当の厚底で、アウトソールはVIBRAM MEGAGRIPだ。ただ、雪や氷への言及は公式ページにない。雪道で走れるかは、私は確認していない。
トレランシューズを雪道で使うなら、防水(GORE-TEXなど)が付いているか、雪の上での使用が想定されているかを、メーカーの説明で確認してほしい。
トレイルランの始め方は、こちらにまとめている。

ワークマンの靴で、雪道は走れるのか
「雪道 ランニングシューズ ワークマン」は、検索候補にも出てくる。ワークマンの公式サイトを確認した。
- ランニング特集に載っているシューズは、1,500円〜3,900円の一般的なランニングシューズで、雪道用ではない
- 防水シューズハイバウンスレイン(2,900円、約260g)は、5cm防水をうたう靴だが、雪・氷・ランニング用とは書かれていない。ページには、濡れた路面で滑る恐れがあるという注意書きがある
- 氷雪耐滑をうたう防寒ブーツ「ケベック」系の公式ページは、2026年9月30日の時点で「販売終了か、取り扱いできない」と表示されていた
私はワークマンの靴で雪道を走っていないので、走れるかどうかは書けない。雪道ランニング用と明記された靴は、確認できなかった。これが、この時点の結論だ。なお、靴下は、ワークマンの5本指ソックスを冬に使っている。
靴以外の対策|ゲイター・靴下・手袋
- ゲイター:UNIQOCKのショートゲイター(2,499円)を使っている。上から降る雪や、水たまりの水は防げた。ただ、毎回つけるのは面倒だ。防水の靴でも、大雨の日は上から水が入る。ゲイターを付けると、そこを塞げる
- 靴下:ワークマンの極厚メリノウールソックスを使っている。普通の靴下より、間違いなく暖かい。ただし厚手なので、靴は大きめのほうがいい。私は普段27cmだが、ナイトレルは27.5cmを履いている。そのほか、ワークマンの5本指ソックスも冬に使っている
- 手袋は必須:走り出せば体は温まるが、手先は別だ。手袋は、私の冬の必須装備になっている
走れば、それほど冷えは感じなかった。冬のウェアの選び方は、こちらにまとめている。

濡れた靴は、乾燥機で乾かしている
雨や雪の日のあとは、靴の中が濡れたままになる。私は、2週間ほど前から、アイリスオーヤマの靴乾燥機(カラリエ)を使っている。
乾かすときは、標準モードで2時間くらい。1時間半だと、かかと側が少し湿っていた。ノズルの角度の問題かもしれない。匂いが気になるときは、30分ほどの消臭にも使う。オゾン消臭は、どちらでも付けている。
使い始めてから、家族に「靴の臭いがなくなった」と言われた。これは、私の靴と私の使い方での話で、すべての靴に当てはまるとは言えない。
アイスバーンで転んだ話|ゆっくり走る、無理をしない
転んだことは、何度もある。特にアイスバーンの上だ。靴を選ぶ以前に、凍った路面では、ペースを落として、歩幅を小さくして走る。それでも滑るなら、走らない。
転んで痛みが残るときは、無理に走らず、医療機関で診てもらってほしい。
雪道で伝えたいことは、ひとつだけだ。とにかくゆっくりでいい。けがをしたら、元も子もない。私は、膝の棚障害で一冬を棒に振ったことがある。

札幌の雪道ではペースが落ちる|昨冬の走行データ
雪道では、ペースが落ちるのが普通だ。昨冬の札幌市内のランを、COROSの記録で数えてみた。出張と旅行で札幌にいなかった日は除いている。
- 期間:2025年12月16日〜2026年2月27日
- 回数と距離:33回、約340km(1月25日の北海道スノーマラソン10kmを含む)
- 平均ペース:1kmあたり5分54秒(距離で重みを付けた平均。12月5分59秒、1月5分54秒、2月5分52秒)
なお、この数字は札幌市内で走った朝ランだけの集計で、昼休みに千歳市で走った分は含まない。昼休みのランも、靴はナイトレルだった。道内全体では、2025年12月〜2026年2月に70本・573.4kmだった(冬の服装の記事に載せた集計)。
このペースは、雪道だけの数字ではない。距離も目的も違う練習が混ざっている。「雪道だからこのペースになった」とは言えないが、札幌の冬を、この程度のペースで毎週走り続けられたという目安にはなる。
昨冬は、COROSに心拍が記録されていない日が多かった。雪道でのペースと心拍の関係は、今冬に記録を取って、この記事に追記する。
ペースではなく心拍で走りの強さを見る考え方は、こちらに書いた。

雪の中の大会に出たときの記録は、こちらにまとめている。

雪道ランにおすすめの場所|モエレ沼公園
雪道を走る場所は、モエレ沼公園がおすすめだ。圧雪されていて走りやすく、景色もいい。ほかの札幌のコースは、こちらで紹介している。


女性ランナーが雪道シューズを選ぶときは
私は男性なので、女性の足での履き心地は書けない。公式ページで確認できたサイズを載せる。
- ナイトレル v6 GTX:レディース22.5〜25.5cm
- FUJISETSU MAX GTX:レディース22.5〜26.5cm(公式で確認できた価格は25,300円)
- SPIKECROSS 6 GTX:22.5〜31cm
冬は厚手の靴下を履くので、いつものサイズで合うかは、試し履きで確かめてほしい。
よくある質問
Q. 雪道用ではない普通のランニングシューズで走れる?
札幌の雪道では、濡れることと滑ることが問題になる。防水でないと足が冷え、アイスバーンでは滑る。私は、防水のトレイルシューズで走った。
Q. 防水シューズなら、水は一切入らない?
上からの水は防げない。大雨の日は、足首の上から水が入った。ゲイターで防いでいる。
Q. アイスバーンは、靴で解決できる?
私のナイトレルでは、滑ったし、転んだ。スパイク付きの靴も出ているが、私は履いたことがない。ペースを落とす、ルートを変える、走らない日を決める、も大事だ。
Q. 走らないと決める基準は?
私は、ホワイトアウトしている日には、走った日もあれば、走らなかった日もある。視界がない日や体調が悪い日は、走らない判断もしてほしい。
Q. 雪道でペースが落ちるのは普通?
昨冬の私は、札幌市内のランで平均1kmあたり5分54秒だった。雪道だけの数字ではないが、ふだんより落ちるのは普通だと思う。ゆっくりでいい。
まとめ|圧雪は靴で走れる、アイスバーンは無理をしない
- 雪道の靴は、防水・グリップ・サイズで選ぶ
- ナイトレル v6 GTXで、圧雪とシャーベットは走れた。アイスバーンは滑って、転んだ
- 氷の上を走るなら、スパイク付きの靴(FUJISETSU MAX GTX、SPIKECROSS 6 GTXなど)が候補。ただし私は履いていない
- 上から入る水はゲイター、足元はメリノウールの靴下、手には手袋
- とにかくゆっくり。けがをしたら元も子もない
靴を用途で履き分ける考え方は、こちらにまとめた。


