ランニングの補給食は、正直「どれも似たようなもの」と思っていた時期がある。でも実際に使い比べてみると、味・大きさ・成分・値段で意外とキャラクターが違う。今回は味の素の「アミノバイタル トリプルショット」を練習で実飲してみた。
結論から言うと、これはレース本番向きというより、ロング走などの練習向きのゼリーだと感じた。その理由も含めて、良かった点・気になった点を正直にレビューしていく。
- アミノバイタル トリプルショットの中身とスペック
- 実際に走りながら飲んでみた正直な感想(良い点・イマイチな点)
- 栄養成分(アミノ酸・クエン酸・ビタミン)を細かくチェック
- どんな場面・どんなランナーに向いているか+他の補給食との使い分け
アミノバイタル トリプルショットとは|「3つのチカラ」を1本で

トリプルショットは、味の素のアミノバイタルシリーズの中でも「スポーツに大切な3つのチカラを同時に補給する」ことをうたったゼリー飲料だ。その3つとは次のとおり。
| 3つのチカラ | 配合量 | ざっくり言うと |
|---|---|---|
| アミノ酸 | 3,000mg | BCAA(ロイシン・イソロイシン・バリン)+アルギニン |
| クエン酸 | 3,000mg | 酸味のもと。運動時によく補給される成分とされる |
| エネルギー | 180kcal | おにぎり約1個ぶん |
内容量は180g。特徴的なのはキャップ(フタ)付きのパウチであること。一般的な一気に飲み切るゼリーと違い、フタを閉められるので何回かに分けて飲める。味はサワーアップル味(果汁1%)だ。
実際に走りながら飲んでみた正直な感想
✅ よかった点
- フタ付きで複数回に分けて飲める。ロング走の途中で「少しだけ補給したい」というときに、残りを取っておけるのが地味に便利
- 走行中、口の中がスッキリする。クエン酸3000mgの酸味のおかげか、甘ったるさが残らず後味がさっぱり。汗をかく夏場はこれがありがたい
- アミノ酸3000mg+ビタミン11種と中身は充実。BCAAを中心にアルギニンも入り、ビタミンB群やC・Eなどもまとめて摂れる
- 180kcalでカロリー補給もそこそこできる。糖質(炭水化物41g)が入っているので、エネルギー切れ対策にもなる
⚠️ 気になった点
- とにかく大きい。他のゼリー系と同様、サイズがあるので携帯性はイマイチ。ポケットに入れるとかさばる
- ゴミも結構大きい。飲み終わったあとのパウチがそこそこ大きく、レース中や身軽に走りたいときは処理が地味に面倒
- 甘さは控えめ。サワーアップル味だがリンゴ感はそこそこで、甘みはあまり強くない。「甘いエネルギー補給でガツンと元気を出したい」タイプの人には物足りないかも
- 価格はやや高め。同じような形態のゼリー(ウイダーインゼリーや、以前レビューした他の補給食)と比べると、1個あたりの単価は少し高い印象

📌 甘みしっかり・コスパ重視で練習用ゼリーを探しているなら、1個約100円で甘めのアルペンのエネルギーゼリーのほうが好みに合うかもしれない。トリプルショットは「甘さより、走行中のさっぱり感とアミノ酸・ビタミン」を取りにいく1本だ。
栄養成分を細かくチェック

1袋(180g)あたりの栄養成分は次のとおり。
| 項目 | 含有量 |
|---|---|
| エネルギー | 180kcal |
| たんぱく質 | 3.0g |
| 脂質 | 0g(推定値) |
| 炭水化物 | 41g |
| 食塩相当量 | 0.7g |
| アミノ酸 | 3,000mg |
| └ ロイシン | 910mg |
| └ イソロイシン | 730mg |
| └ バリン | 610mg |
| └ アルギニン | 750mg |
| クエン酸 | 3,000mg |
アミノ酸の中身は、BCAA(ロイシン・イソロイシン・バリン)が合計約2,250mgに、アルギニン750mgという構成。BCAAはスポーツ時に補給される代表的なアミノ酸として知られており、ここにクエン酸が加わるのがトリプルショットの持ち味だ。
さらにビタミンも11種類(V.C・V.E・ナイアシン・V.A・V.B1・V.B6・V.B2・葉酸・V.D・V.B12など)配合されている。ゼリー1本でこれだけのビタミンが摂れるのは、地味だが嬉しいポイント。塩分も0.7g入っているので、汗で失われるぶんの補給も少しは兼ねられる。
📌 成分の効果の感じ方には個人差がある。アミノ酸やクエン酸はあくまで運動時の補給成分であり、飲んですぐ劇的に何かが変わるというより、「走行中の口の中のさっぱり感」「補給しているという安心感」といった体感の部分が大きい、というのが正直なところだ。
どんな場面・どんなランナーに向いている?|結論は「練習用」
いろいろ書いたが、僕の結論は「レース本番よりも、ロング走などの練習向き」だ。理由はこの3つ。
- フタ付きで分けて飲める→ 長時間の練習中に、こまめに補給しやすい
- 大きくてゴミもかさばる→ 身軽さが命のレース本番には向かない。練習なら持ち帰りやすい
- クエン酸で口の中がさっぱり→ 汗をかく長い練習で、水分補給を兼ねた気分転換になる
逆に、レース本番でサッと一気に補給したいなら、もっと小さくて飲みきりやすいジェルやゼリーのほうが向く。ロング走やポイント練習のお供として常備しておくのが、トリプルショットの一番おいしい使い方だと思う。
他の補給食との使い分け
これまでレビューしてきた補給食と並べると、キャラクターの違いがはっきりする。
| 商品 | 形態 | エネルギー | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|---|
| トリプルショット | ゼリー(フタ付180g) | 180kcal | アミノ酸3000+クエン酸3000+ビタミン11種 | ロング走・練習 |
| アルペンのエネルギーゼリー | ゼリー | 185kcal | 1個約100円・甘め・塩分 | 練習(コスパ重視) |
| マグオン エナジージェル | ジェル | 約120kcal | マグネシウム・カフェイン25mg | 練習・レース中盤 |
| アミノバイタル BCAAチャージ ウォーター | 粉末ドリンク | — | 溶かして飲むBCAA・さっぱり | 夏の給水 |
| アミノバイタル スーパースポーツ | ゼリードリンク | 約100kcal | レース前の景気づけ | 本番のスタート前 |
補給食全体の考え方や、レース本番でどう組み立てているかはハーフマラソンの補給戦略の記事にまとめている。あわせて読むと、自分の練習・レースにどう組み込むかがイメージしやすいはずだ。
まとめ|「走行中スッキリ」を求めるなら試す価値あり
アミノバイタル トリプルショットは、アミノ酸・クエン酸・エネルギー・ビタミンをまとめて摂れる、練習向きの多機能ゼリーだった。
- ◎ フタ付きで分けて飲める/走行中さっぱり/アミノ酸+ビタミンが充実
- △ 大きくてかさばる/甘さ控えめ/価格はやや高め
「甘さでガツンと」ではなく、「さっぱりしながらアミノ酸もビタミンも補給したい」という人にはハマる1本。ロング走のお供を探しているなら、一度試してみる価値はある。


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