ランニングの補給食を探していると、一度は目にするはずだ。コンビニの防災コーナーや百円ショップにも置いてある、あの赤いパッケージの小さな羊羹——井村屋の「えいようかん」だ。
非常食として有名な商品だが、ランナーの補給食としても使えるのか。実際にロング走で試した正直な感想をまとめる。
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えいようかんとは?5年6ヶ月保存できる井村屋の備蓄羊羹


えいようかんは井村屋が製造する長期保存用の羊羹だ。もとは非常食・備蓄食として開発された商品で、賞味期限が5年6ヶ月という驚異の保存性を誇る。原材料はシンプルで、砂糖・生あん(小豆)・水あめ・寒天のみ。アレルギー特定原材料等は不使用だ。
これをランナーが補給食として使い始めたのは、コスパの良さと入手のしやすさが理由だ。コンビニ・スーパー・100均でも手に入り、価格も1本あたり数十円〜100円台と圧倒的に安い。
📦 商品スペック
| 内容量 | 60g/1本(5本入り300g) |
| エネルギー | 171kcal(1本あたり) |
| 原材料 | 砂糖(国内製造)、生あん(小豆)、水あめ、寒天 |
| アレルギー | 特定原材料等 不使用 |
| 賞味期限 | 5年6ヶ月(長期保存) |
| コスパ | 100均・スーパーで1本100円前後〜 |
開封・携帯性・使い方


開封は上部のつまみを引っ張り、フィルムを剥がして食べる仕組みだ。スムーズに開くし、力もそれほど必要ない。ジェルのように歯で噛み切る必要もなく、比較的開けやすいと感じた。
ただしゴミが2つになるのが地味に面倒だ。フタ部分のフィルムと、本体のパッケージが一体化していないため、開けると2枚のゴミが出る。走りながら両方をポケットに押し込むのは少し手間がかかる。


片手での摂取はなかなか難しい。開封して羊羹を押し出すまでの一連の動作に、両手か少なくとも口の補助が必要になる。今回は立ち止まって食べた。走りながらサッと補給するスタイルには向いていない。


携帯性はいい。コンパクトで四角い形状なので、ランニングベストのポケットやウエストポーチにスッと収まる。かさばらないし、走っている最中にズレる感覚もなかった。
実際に走りながら食べてみた


✅ 良かった点
おいしい。これが率直な第一印象だ。小豆の風味がしっかりあって、甘さもちゃんとある。補給食としての「使命感」を超えて、食べること自体が楽しい。羊羹が好きな人なら間違いなく気に入る味だ。
満足感が高い。171kcalという数字以上に、食べた後の充実感がある。ジェル系の「飲んだけど食べた気がしない」感覚とは真逆だ。お腹が落ち着く感じがあり、精神的にも補給できた実感が持てる。
コスパが圧倒的にいい。ランニングジェルは1本300〜500円するのが当たり前。えいようかんは100均で買えば1本100円以下になることもある。同じ171kcalをこの価格で取れるのは、財布への優しさという意味で唯一無二だ。
⚠️ 気になった点
スポーツようかんより甘め・塩気が少ない。同じ井村屋の「スポーツようかん」と比べると、塩分がほとんど入っていないぶん、甘さが前面に出る。夏の汗をかく季節のロング走では、塩分補給の面でスポーツようかんに軍配が上がる印象だ。
水が欲しくなる。甘さが強いぶん、食べた後に口の中が甘くなる。できれば水と一緒に補給したい。水なしでも飲み込めなくはないが、後味がしつこく感じる可能性がある。
片手補給・走りながらの開封は難しい。前述の通り、止まって食べる前提になる。レースでの使用は現実的ではない。


スポーツようかんとの比較
同じ井村屋から出ている「スポーツようかん」との違いを整理した。用途で使い分けるのがベストだ。
| 比較項目 | えいようかん | スポーツようかん |
|---|---|---|
| 内容量 | 60g | 40g |
| カロリー | 171kcal | 113kcal |
| 塩分 | ほぼなし | あり(スポーツ向け) |
| 甘さ | やや強め | 控えめ |
| コスパ | ✅ 非常に高い | ⚠️ 少し高め |
| 入手性 | ✅ どこでも買える | スポーツ店・通販 |
| 賞味期限 | 5年6ヶ月 | 1年前後 |
| レース向き | ⚠️ 不向き | ⚠️ やや不向き |
| 練習向き | ✅ 向いている | ✅ 向いている |
コスパ重視・普段の練習:えいようかん
夏・発汗が多い日・塩分補給も一緒にしたい:スポーツようかん
レース本番:どちらも不向き。ジェル系を推奨
総合評価
⭐ えいようかん 評価
- コスパ重視で練習の補給食を探している
- 羊羹が好き・和菓子系が好き
- ロング走途中に給水ポイントで一息つくスタイル
- 補給食を大量にストックしておきたい(長期保存OK)
- 走りながらサッと片手で補給したい
- レースでの使用を考えている
- 塩分補給も同時にしたい(夏・発汗多め)
- 甘いものが得意でない
まとめ:練習のロング走には使える最強コスパ補給食
えいようかんは「コスパ最強のロング走補給食」だ。味もよく、満足感も高く、携帯性も問題ない。171kcalをこの価格で取れる補給食は他にない。
一方で、片手開封が難しく、ゴミが2つになり、塩分補給はできない。レース本番で使うには課題が多いが、練習のロング走やラン前の補給には十分すぎる性能だ。
ジェル系の補給食に飽きた人、コストを抑えたい人には特におすすめできる。コンビニや100均でも手に入るので、まず1本試してみてほしい。
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