ロング走の補給食をジェルからもち系に変えてみた。今回試したのは、エネもち(クルミ餅)。パラチノース配合で持続的なエネルギー供給が特徴とのこと。実際に走りながら使った、リアルな感想をレポートする。

エネもちとは?パラチノース配合の和風ジェル代替補給食
エネもちは、セロトーレ株式会社が開発したランナー・サイクリスト向けの補給食。「和菓子」の形をしたエネルギー補給食で、ジェル系が苦手な人にも支持されている。
最大の特徴はパラチノース®の配合。パラチノースはビートシュガーから作られる自然由来の糖質で、砂糖に比べてゆっくり吸収される「スローカロリー」が特徴だ。急激な血糖値の上昇を抑えながら、長時間にわたって安定したエネルギーを供給する。
📦 商品スペック(クルミ餅)
| 内容量 | 約40g/本 |
| エネルギー | 145kcal |
| 炭水化物 | 約27g |
| 主な原料 | もち米・パラチノース・クルミ |
| 価格 | 313円(税込) |
クルミ餅・塩餅・甘酒餅の3フレーバー比較
エネもちは現在3フレーバー。今回レビューしたクルミ餅のほか、塩分補給に特化した塩餅、酒粕風味の甘酒餅がある。
| フレーバー | kcal | 特徴 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|
| クルミ餅 | 145kcal | クルミの食感・自然な甘み | ロング走・練習全般 |
| 塩餅 | 149kcal | 塩分0.9g・暑い季節の電解質補給 | 夏のロング走・発汗が多い日 |
| 甘酒餅 | 156kcal | 酒粕風味・ほんのり甘め | 気分転換・バリエーション |
個人的にはクルミ餅が一番食べやすく食べごたえがある。塩餅は夏の汗をかく季節に組み合わせるといい。
開封・見た目・使い方
まず手に持った瞬間の印象は「思ったより大きい」。縦に細長い形状で、長さは12〜13cm程度。ポケットに入るサイズではあるが、ジェルパケットと比べるとかさばる。
包装はオブラート。これが地味に優秀で、手がべたつかない。ジェル系補給食のあのヌルつきが苦手な人には、特に嬉しいポイントだ。

開封は両端を引っ張って切る方式。片手では開けられないのが正直なところ。走りながら補給するには、いったん立ち止まるか減速が必要。ここはジェルのノズルに軍配が上がります。
実際に走りながら食べてみた
✅ 良かった点
まず、おいしい。これが一番の感想だ。甘さは控えめで、クルミのカリッとした食感がアクセントになっていて、純粋に食べ物として満足度が高い。「補給食」という割り切りを超えた美味しさがある。
もち米ベースなので満腹感・満足感が高いのも特徴。ジェルは「食べた感」が薄くてすぐお腹が空く、という人に刺さる。
食べた後の包装はコンパクトにまとまる。ポケットに突っ込んでもかさばらない。この点は高評価だ。

⚠️ 気になった点
固くて飲み込みづらい。これは想像以上だった。もち米なので当然ではあるが、走りながら口の中でまとめて飲み込もうとするとかなりしんどい。水分と一緒に流し込む前提で、水なしでは無理に近い。
女性や顎の力が弱い方には特にきつい。「固い補給食が苦手」という人は要注意だ。
口の中に残る。もちの粘性でしばらく口の中に張り付く感覚がある。ジェルのようにスッと消えない。次の呼吸を取りながら処理するのに少し時間がかかる。

携帯性はほどほど。細身ではあるものの、やや長いためシングルポケットのウェアだと持て余す。ランニングポーチやベストのポケットには問題なく収まるが、ハーフパンツの小ポケットには少し苦しい。
ジェル系補給食との比較
よく比較されるジェル系補給食(MAURTEN、VESPA、GU Energyなど)とエネもちの特性を整理した。どちらが優れているではなく、使う場面によって使い分けるのがベストだ。
| 比較項目 | エネもち | ジェル系 |
|---|---|---|
| 片手開封 | ❌ 両手必要 | ✅ 片手OK |
| べたつき | ✅ なし(オブラート) | ⚠️ べたつく |
| 満足感 | ✅ 高い | ⚠️ 低め |
| 飲み込みやすさ | ⚠️ 水が必要 | ✅ 水なしでもOK |
| エネルギー持続 | ✅ スロー(パラチノース) | ⚠️ 速い(単糖系多い) |
| 価格 | 313円 | 300〜500円前後 |
| レース向き | ⚠️ やや不向き | ✅ 向いている |
| 練習向き | ✅ 向いている | ✅ 向いている |
レース本番:ジェル系(片手開封・素早く補給)
ロング走・練習:エネもち(満足感・パラチノースの持続力)
ファンラン・ウルトラ系:エネもち(固形食感で気分転換にも)
総合評価
⭐ エネもち クルミ餅 評価
- ロング走・練習での補給食を探している
- ジェルの甘すぎる味・べたつきが苦手
- しっかりした食感・満腹感がほしい
- 補給のたびに水分を持ち歩いている
- 片手でサッと補給したい(開封に両手が必要)
- 固い食感が苦手・顎への負担を避けたい
- レースでのスピード補給が必要(開封に手間がかかる)
まとめ:練習のロング走には合う補給食
エネもちは「練習向きの補給食」——これが結論だ。おいしくて満足感が高く、べたつかないオブラート包装も使いやすい。パラチノースのスローカロリー特性も長時間の練習に向いている。
一方で、固くて飲み込みづらい・片手開封不可・口の中に残るという特性から、レース本番のスピード補給には不向き。水分補給と組み合わせる前提で、ロング走や練習で使うのがベストだ。
313円という価格は補給食としては標準的。ジェル系と同価格帯なので、好みで選んで問題ない。ジェルに飽きてきたランナーや、甘すぎる補給食が苦手な方には一度試してほしい一品だ。

エネもちの補給タイミングと使い方のコツ
実際に使ってわかった補給タイミングのポイントをまとめておく。
- ロング走(20km以上):10〜12km地点と18〜20km地点の2回が目安
- 開封は補給の少し前に:走りながら開封は難しいので、給水ポイント手前で準備
- 必ず水と一緒に:水なしでは飲み込みづらい。200ml程度の水を用意する
- 少しずつ噛んで食べる:一気に食べようとすると口の中でまとまりにくい
今回のLSD 23kmでは10km地点と18km地点で1本ずつ補給した。10km地点ではまだ余裕があったので問題なし。18km地点では少し疲れていたこともあり、噛んで飲み込む動作がしんどかった。疲れる前の早めの補給が正解だ。
購入方法・どこで買える?
エネもちは全国のスポーツショップ・サイクルショップ・アウトドアショップで取り扱いがある。Amazonでも購入できる。まとめ買いで少しお得になる。
近くのスポーツ店で取り扱いがなければ、公式サイト(enemoti.com)からも購入できる。まずは1本、試してみてほしい。


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