COROS 6月アップデート解説|ランナー的目玉は「回復心拍」だった【PACE 4で検証】

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COROS 6月アップデートの目玉は回復心拍。PACE 4実機レビュー

2026年6月24日、COROSから大型アップデートが配信された。

新機能は6つ。ただ、リリースノートを眺めるだけだと「へえ」で終わってしまう。実際にPACE 4で数週間使ってみて、ランナー目線で本当に価値があるのはどれかを正直にレビューする。

結論から言うと、目玉は「回復心拍」だ。これひとつでアップデートする価値がある。逆に、それ以外は正直そこまで出番がない。順番に説明する。

目次

6月アップデートの全体像

新機能内容個人的評価
回復心拍運動後2分間の心拍低下を自動記録。インターバルのレスト中も計測◎ 今回の目玉
バッテリー使用状況直近7日間の消費トレンドと機能別内訳。異常消費の警告も○ 見ていて面白い
機内モードワンタップでBluetooth/Wi-Fiを遮断△ 使う場面が少ない
ラン途中のデータ同期アクティビティ終了前でもアプリに同期できる△ 使いどころが謎
AllTrails連携ルートの相互同期(有料プラン向け)- 日本ではまだ薄い
ロッククライミング機能ルート自動検出(米国のみ)- 対象外

対応機種はPACE 4のほか、PACE Pro/PACE 3、APEXシリーズ、NOMAD、VERTIX 2系など。手元のPACE 4ではアプリ経由のファームウェア更新だけで全部使えるようになった。

目玉機能「回復心拍」— 自分の回復力が数字で見える

何が計測されるのか

回復心拍(HRR:Heart Rate Recovery)は、運動をやめてから2分間で心拍がどれだけ下がったかを自動で記録する機能だ。運動後の心拍の下がりの速さは、心肺フィットネスや回復力の目安になるとされている指標で、これまで自分で心拍グラフを読んで推測するしかなかったものが、ウォッチが勝手に数値化してくれるようになった。

テンポ走後の回復心拍。最大157bpmから2分でHRR45——つまり心拍が45拍下がった

上の画像は先日のテンポ走の後のもの。最大157bpmから2分間で45拍下がって、HRR45という数字が残る。この数字が大きいほど回復が速い、と読めばいい。

インターバルのレスト中も記録されるのが偉い

個人的に一番気に入っているのがここだ。回復心拍はラン終了後だけでなく、インターバル走のレスト(休憩)ごとにも記録され、ラップテーブルに並ぶ

自分は今、10月のサブ80(ハーフ1時間20分切り)に向けて火曜に1km×5本のインターバルをやっているが、「3本目まではレストで心拍がしっかり戻るのに、4本目以降は戻りが鈍る」みたいなことが数字で丸見えになる。セット内での消耗度合いがわかるので、その日の調子のバロメーターとしても、練習がちゃんと効いているかの確認としても使える。

同じメニューを毎週繰り返しているなら、週ごとのHRRの変化を見るだけで「回復力が上がってきたか」をたどれる。地味だが、トレーニングを積んでいるランナーほど刺さる機能だと思う。

その他の新機能を正直レビュー

機内モード — あって困らないが、出番は少ない

設定にワンタップの機内モードが追加された

ワンタップでBluetoothとWi-Fiを切れる機内モード。飛行機に乗る人、バッテリーを1%でも節約したい山行の人には意味があるが、正直、普段のロード練で使う場面は思いつかない。年に数回の遠征レースのときに思い出せば十分だろう。

バッテリー使用状況 — 開く用事は少ないが、見ると面白い

残り49%でも「稼働目安9日・GPS14時間」。PACE 4の電池持ちが数字でわかる

直近7日間のバッテリー消費トレンドと、機能別の内訳が見られるページが追加された。裏で異常な消費を検知すると警告も出してくれるらしい。

使用トレンド。この日は53分のランでも消費は1.3%だけ

日常的にこのページを開く用事は、正直ない。ただ見てみると、残り49%の時点で「あと9日持つ」、53分ランのGPS消費がわずか1.3%と、PACE 4のバッテリーの強さが改めて数字で確認できて面白い。充電を忘れがちな人ほど、異常検知の保険として価値がある。

ラン途中のデータ同期 — 使いどころが思いつかない

アクティビティを終了する前でも、一時停止中にアプリへデータを同期できるようになった。……のだが、ラン中にスマホで統計を確認したいケースが自分には思い浮かばない。100kmウルトラやロングトレイルで、エイド休憩中に家族へデータを共有する、みたいな使い方なら意味があるかもしれない。

AllTrails連携・ロッククライミング — 日本のロードランナーには関係薄

AllTrailsのルートをウォッチに同期できる機能(実質有料プラン向け)と、クライミングルートの自動検出(現状は米国のルートのみ)も追加された。どちらも悪い機能ではないが、札幌でロードを走っている自分には今のところ出番がない。

アップデート方法

COROSアプリを最新版にして、アプリの「デバイス」画面からファームウェアアップデートを実行するだけ。数分で終わる。回復心拍は特に設定不要で、アップデート後のアクティビティから自動で記録される。

まとめ:回復心拍のためだけにアップデートしていい

回復心拍:運動後2分の心拍低下を自動記録。インターバルのレスト毎も見える。今回の主役
バッテリー使用状況:普段は開かないが、異常検知の保険と電池持ちの確認に
機内モード・ラン途中同期:あって困らないが出番は少ない

派手さはないが、回復心拍は「自分の体の戻りの速さ」という、今まで感覚でしか語れなかったものを毎回の練習で数値化してくれる。トレーニングを積んでいる人ほど恩恵が大きいアップデートだ。

PACE 4本体のレビューや、COROSの分析ツールの使い方は以下の記事にまとめている。

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