ランニング中にイヤホンをつけるのって、実は結構怖い。
車道を走るとき、後ろから来る自転車、横断歩道の信号音。カナル型(耳栓タイプ)を使っていたとき、周囲の音が遮断される感覚がずっと気になっていた。それと、走りながら落とすんじゃないかという不安。
その悩みをほぼ解決してくれたのがQCY Crossky C50だった。使い始めてもうすぐ1年。月300km走り続けた正直なレビューを書いておく。
【2026年9月 追記】このC50は2026年9月に一度、Bluetoothが繋がらなくなり、充電もできなくなった。ただし、アプリからのファームウェア更新と、充電ケースの端子の掃除で、両方とも元に戻った。いまも使っている。以下は2026年4月時点のレビューで、内容は当時のまま残している。止まったときの様子と、戻したやり方は記事の最後に追記した。

QCY C50とは
QCY Crossky C50はイヤーカフ型のオープンイヤーイヤホン。耳に挿すタイプではなく、耳たぶを挟むように装着する。耳の穴を塞がないので、外の音がそのまま聞こえる。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| Bluetooth | 6.0 |
| 重量(片耳) | 5.2g |
| 連続再生時間 | 単体 約7.5時間 / ケース込み 約35時間 |
| 防水性能 | IPX5 |
| 充電端子 | Type-C |
| 価格目安 | 4,000〜6,500円前後(クーポン次第) |

外観・質感
ケースはやや大きめの楕円形。手のひらに収まるサイズで、ポケットに入れても邪魔にならない。表面はレザー調のテクスチャで安っぽさはない。

イヤホン本体は片耳5.2gと非常に軽い。形状記憶チタンワイヤーが耳に沿ってフィットする設計になっている。見た目はスポーティで、ランニングウェアとも違和感なく合う。
1年使ってよかった点
走中に一度も落としていない
これが最重要。1年間、月300km走って一度も落としたことがない。
イヤーカフ型のイヤホンは「落ちそう」というイメージを持つ人が多い。実際、使う前は自分もそう思っていた。でも形状記憶チタンワイヤーが耳の形状に合わせて固定されるので、ランニングの振動程度ではまったく動じない。ロング走26kmを走り切っても、最初と同じポジションにある。

外の音がそのまま聞こえる
オープンイヤー構造の最大のメリット。車の音、信号、後ろから来る自転車の音、全部聞こえる。
札幌の早朝4時台はまだ薄暗く、車は走っている。カナル型を使っていたころは、後ろから近づいてくる車に気づくのが遅れることがあった。C50に替えてからそのストレスがなくなった。音楽を聴きながら走っても、周囲の状況が把握できる安心感は思っていた以上に大きい。
つけていることを忘れる装着感
軽さと開放感のせいで、本当につけていることを忘れる。ランニング後にそのままシャワーを浴びようとして「あ、C50つけてた」となったことが何度かある。IPX5なので多少の汗や水なら問題ないが、さすがにシャワーは浴びないようにしている。
耳の痛みや疲れも1年間まったくない。長時間走でもカナル型のような「耳が詰まった感覚」がないので、精神的にも楽だ。
左右どちらの耳でも使える
C50から左右同一形状になった。どちらの耳にはめても使える。
前モデルのC30は左右非対称で、毎朝「L/Rどっちだっけ」と確認する手間があった。朝4時台に半分眠ったまま走り出す自分には、このアップデートが地味に大きかった。ケースの向きを気にせずパッと取り出して装着できる。
価格が安い
クーポン込みで5,000円以下で買える。ランニングイヤホンとしてこの価格帯はコスパがいい。「壊れたら買い直せばいい」と思える金額感は、使い方の気軽さにもつながる。
正直、気になる点もある
音質は「必要十分」止まり
音楽をしっかり楽しみたい人には向かない。低音は軽めで全体的に薄い印象。価格を考えれば十分だが、音質に期待して買うと後悔する。
ランニング中に音楽かポッドキャストを流す道具と割り切れば問題ない。耳を塞がないオープンイヤー構造の特性上、音質よりも「聞こえること」が優先される設計だと思えば納得できる。
服を脱ぐときに引っかかって吹っ飛ぶ
走中は落ちないのに、ランニング後にジャケットやシャツを脱ぐときに引っかかって床に落ちる。1年経っても慣れない唯一の欠点。
本体が小さいので落としたあとに探すのに手間がかかる。着替えるときはイヤホンを先に外す、これを習慣にすれば解決する話なのだが、毎回忘れる。
C30からC50に乗り換えて変わったこと
同じQCYのC30から乗り換えた。実際に使い比べた変化をまとめておく。

| C30 | C50 | |
|---|---|---|
| バッテリー(本体) | 約7.5時間 | 約6時間 |
| ケース込み | 約35時間 | 約30時間 |
| 左右形状 | 左右同一 | 非対称(L/R別) |
| Bluetooth | 6.0 | 5.3 |
バッテリーの持ちが伸びた。月300kmほど走るので、充電頻度が少なくなるのはありがたい。ロング走26kmのあとでもバッテリー残量を気にするストレスが減った。
左右どちらでも使えるようになった。C30は写真を見るとわかるとおり明らかにL/Rで形が違う。朝5時台に眠い中で「左右どっちだっけ」を考えなくてよくなった変化は地味だが確実に快適さが上がった。
こんな人に向いている
- ランニング中に外の音を遮断したくない
- イヤホンの落下が怖い
- 耳が疲れるイヤホンを避けたい(長時間走をする人)
- 価格を抑えたい(5,000円以下で済ませたい)
- 朝の着替えが眠くて左右を確認したくない
逆に、音楽をしっかり楽しみたい人、低音重視の人には向かない。
購入はこちら
【2026年9月 追記】一度使えなくなって、自分で戻せた
2026年9月、使い始めて約1年4ヶ月のところで、このC50は一度使えなくなった。私はいったん「壊れた」と判断して、この記事にもそう書いた。だが、その後に両方とも元に戻った。追記を書き直しておく。
止まり方は、段階的だった
「ある日突然、動かなくなった」ではなかった。順番はこうだ。
- 先にBluetoothが繋がらなくなった
- そのあと、充電もできなくなった
戻したやり方
- Bluetooth:スマホのQCYアプリから、ファームウェアを更新した
- 充電:充電ケースの端子(イヤホンと触れる金属の部分)を、接点復活剤を使いながら掃除した
Bluetoothが戻ったのは、たぶんファームウェアの更新が効いたのだと思っている。充電は、端子をきれいにしたら再びできるようになった。いまは左右とも音が出て、充電も最後までできる。
これは私の1台で起きたことで、同じ症状が同じやり方で必ず直るとは言えない。接点復活剤を使うときは製品の注意書きに従い、つけすぎないようにしてほしい。それでも戻らないときは、メーカーのサポートに相談するのが確実だ。
「壊れた」と書く前に、試すことがあった
最初にこの追記を書いたとき、私は月あたりのコストまで計算して、「寿命が来た」と結論づけていた。それは早すぎた。
Bluetoothが繋がらない、充電できない。どちらも本体の故障に見える。だが私の場合は、ファームウェアと端子という、自分で手を入れられるところで戻った。
同じ症状で困っているなら、買い替える前にこの2つを試してみてほしい。
- QCYのアプリで、ファームウェアの更新が来ていないか確認する
- 充電ケースの端子と、イヤホン側の端子の汚れを落とす
1年4ヶ月、月300km走って一度も落とさなかったという評価も、そのまま変わらない。
まとめ
1年使い続けている時点で、自分の中では「買って正解」の結論が出ている。
ランニングイヤホンに求めるのが「落ちない・外の音が聞こえる・長持ち・安い」であれば、QCY C50はその条件をほぼ満たしている。音質だけは割り切りが必要だが、ランニング中にそこまで求めていないのなら問題ない。
服を脱ぐときだけ注意すること。それだけ。
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