「今度の日曜、藻岩山トレランしない?」
友人からの一言で、ランニング歴2年・月300kmのロードランナーが初めてトレイルランニングに挑戦した。結論から言うと、想像の倍はきつかったし、想像の倍は楽しかった。
ひざ爆おじさん日々のランニングを中心にX(エックス)でつぶやいてます!よかったらフォローよろしくお願いします!
コース:藻岩山 慈啓会口ルート(往復)


今回走ったのは藻岩山の慈啓会病院入口ルート。病院前の駐車場に車を停め、往復で5.8km・累積登高556mのコースだ。山頂までの距離は約2.9km。距離だけ聞くと「けっこう走れそう」と思うが、そのうち大半が急登なのが落とし穴だった。
📍 コースデータ(COROS計測)
| 距離 | 6km(往復) |
| 所要時間 | 1時間14分08秒 |
| 平均ペース | 8’01″/km |
| 累積登高 | 556m |
| 平均心拍数 | 145bpm(最大165bpm) |
| 消費カロリー | 662kcal |
実際に走ってみた


序盤は舗装路が続き「あれ、これいけるかも」と思う。その油断が2〜3km地点で崩れる。木の根と土の急登が始まった瞬間、ペースが一気に落ちた。1kmを10分49秒かかったラップがあった。走るというより登るに近い感覚だ。
不整地は一歩一歩の着地が全部違う。「次はどこに足を置くか」を常に考えながら走ることになり、自然と接地への意識が高まった。ロードでは無意識にこなしていた着地を、山の中では意識せざるを得ない。これがトレランの面白さのひとつだと感じた。


下りは別世界だ。緑のトンネルの中を駆け下りる感覚は、ロードにはない爽快感がある。風の音、木々のにおい、鳥の声。走りながらこれだけ自然を感じられる経験は、舗装路の練習では絶対に味わえない。
初トレランで気づいた5つのこと
① 想像よりはるかにきつい
9km・556mの登高は平地ロング走とは全然違う負荷だ。急登区間で心拍が165bpmまで上がった。月300km走るロードランナーでも、山の急登は別の話だった。「距離が短いからいけるだろう」という油断は禁物だ。
② 接地への意識が自然と高まる
不整地は一歩ごとに着地を考える。岩・木の根・泥・急な斜面。毎歩が違う判断の連続で、足裏・足首の感覚が研ぎ澄まされる。これがロードのフォーム改善にもつながると感じた。
③ 臀筋で登れる=膝に優しい
走り終えて筋肉痛が来たのは前ももではなくお尻(大臀筋)だった。急登を臀筋主導で登れていた証拠で、クワッド(膝)主導より膝への負担が少ない。棚障害を抱える身としては、これは嬉しい発見だった。
④ 自然の音・においを感じながら走れる
緑の中を走ると、においも音も全然違う。土のにおい、木の香り、鳥の声、風の音。ロードでは「速く走ること」に集中しすぎて見落としていたものが、山の中では自然と入ってくる。気分転換としての効果は絶大だった。
⑤ 山頂にご褒美がある


ロードのゴールとは違う達成感がある。山頂に建物が見えた瞬間「来た」という感覚が全身を走った。そしてその先に待っていたのが——




標高531mから見下ろす札幌の街並みだ。「来た甲斐があった」という言葉が自然に出た。きつい登りを経験したからこそ、この景色の価値が際立つ。ロードを走り続けるだけでは味わえない感覚だった。
使ったシューズ:New Balance DynaSoft Nitrel GTX v6
今回使ったのはNew Balance DynaSoft Nitrel GTX v6。普段は冬の雪道でも使っているシューズだ。ゴアテックス防水仕様でグリップ力もあり、初トレランには十分な性能だった。
急登の急斜面・下りの不整地でも滑る感覚はなく、安定して走れた。本格的なトレランシューズと比べると違いはあるかもしれないが、藻岩山クラスのコースであれば問題ない。
ロードランナーにこそトレランをおすすめする理由
今回走ってみて、月1〜2回トレランを取り入れる価値は十分あると感じた。理由は3つだ。
- 臀筋・股関節まわりが鍛えられる:ロードだけでは刺激しにくい部位が自然と使われる。これはロードのタイムにも返ってくる
- 接地感覚が研ぎ澄まされる:不整地での毎歩の判断がフォーム意識の向上につながる
- 気分転換になる:ロードの練習に飽きを感じたとき、山の中を走るだけで気持ちがリセットされる
膝に不安を抱えているランナーにとっても、臀筋主導で登れるトレランは意外と膝に優しい選択肢かもしれない。もちろん下りには注意が必要だが、慎重に走れば問題ない。
まとめ


藻岩山 慈啓会口ルートの初トレラン、9.24km・556mは想像よりはるかにきつかった。だが、きつかった分だけ山頂の景色は最高だった。
ロードでは鍛えにくい臀筋・股関節まわりへの刺激、接地への意識、自然の音とにおい——どれもロードランナーにとって新鮮な体験だった。友人に誘ってもらわなければ踏み出せなかったが、次は自分から行こうと思っている。
関連記事




コメント