レースの記憶は、走り終わると驚くほど早く薄れていく。手元に残るのは完走証と、家族に撮ってもらった数枚の写真だけ——そんなランナーは多いと思う。
そしてもうひとつ。自分のランニングフォームは、自分では一生見えない。時計のデータで上下動やピッチは分かっても、「実際にどう動いているか」は映像でしか確認できない。
この2つの問題を、僕は1台のアクションカメラで解決している。DJI オズモアクション5 Pro(Osmo Action 5 Pro)。2026年5月から、レース撮影とフォーム確認に使ってきた正直な感想を書く。

- オズモアクション5 Proのスペックとランナー目線での注目点
- レース撮影(チェストマウント)とフォーム確認、2つの使い方
- 2ヶ月使った正直な感想(汗・ブレ・バッテリー・暗所)
- 気になる点も正直に
オズモアクション5 Proとは
DJIのアクションカメラの現行フラッグシップ。GoPro(ゴープロ)の対抗馬として語られることが多いが、大型センサーによる暗所性能とバッテリー持ちで評価されているモデルだ。
| 商品名 | DJI Osmo Action 5 Pro(オズモアクション5 Pro) |
| センサー | 1/1.3インチ(アクションカメラとしては大型) |
| 動画 | 最大4K/120fps、手ブレ補正RockSteady搭載 |
| 重さ | 約146g |
| 防水 | 20m(ケースなし) |
| バッテリー | 1950mAh・最長約4時間(1080p/24fps時) |
| ストレージ | 内蔵47GB+microSD |
| 画面 | 前面・背面ともOLEDタッチスクリーン |
| マウント | マグネット式クイックリリース |
| 価格 | スタンダードコンボ 税込55,000円(2026年7月時点の公式価格) |
ランナー目線で注目すべきは「防水20m」「バッテリー4時間」「大型センサー」「マグネット着脱」の4点。順に、実際どうだったかを書いていく。
ランナーとしての使い方は2つ
使い方①:チェストマウントでレースを丸ごと記録する
レースでは胸に装着して走っている。使っているのはNEEWERのチェストマウントで、カメラはマグネットでカチッと着けるだけ。

胸の位置から撮ると、目線より少し低い「走っている人の視界」がそのまま残る。エスコンのハーフでもノーザンホースパークマラソンでも、これで大会の雰囲気を丸ごと録画してきた。


当ブログの大会レポの写真は、ほとんどがこのカメラの映像からの切り出しだ。レース中にスマホを取り出してシャッターを押す必要がなく、走りに集中したまま記録だけが増えていく。この体験は一度やると戻れない。

使い方②:ベンチに直置きしてフォーム確認
もうひとつの使い方が、ランニングフォームのセルフチェック。専用の三脚は使わず、公園のベンチや縁石にカメラを直置きして、その前を数往復するだけだ。本体が小さくてレンズが広角(FOV155°)なので、適当に置いても全身がフレームに収まってくれる。
走っている自分を外から見ると、時計のデータだけでは分からない発見が必ずある。フォーム撮影の具体的なやり方と見るべきポイントは、近いうちに別記事で詳しくまとめる予定だ。
2ヶ月使った正直な感想
汗がついても壊れない安心感
ランナーがカメラを胸に着けると、汗が確実にかかる。夏の朝練後はカメラがしっとり濡れているレベルだ。それでも20m防水の本体は全く問題なし。「汗で壊れるかも」という心配自体が不要なのは、走って使う道具として決定的に重要だと思う。雨のレースでもそのまま回せる。
手ブレ補正:ジョグペースならブレは少ない
手ブレ補正(RockSteady)はよく効いていて、ジョグ〜楽なペースの走りなら映像のブレは少ない。見返してもストレスのない映像が撮れている。ただし正直に書くと、ペースを上げて上下動が大きくなれば、それなりに揺れは残る。「走りながらの撮影」に完璧を求めるならジンバルの領域だが、レースの記録用途なら十分すぎる品質だ。
バッテリー:ハーフは余裕。フルもサブ4ペースまでならいける
ハーフマラソン(約1時間半)は余裕で完走まで撮り切れる。スペック上の最長駆動は約4時間(1080p/24fps時)なので、フルマラソンもサブ4ペースまでなら1本で狙える計算だ。実際の残量感覚もこれと矛盾しない。アクションカメラは「バッテリーが持たない」が定番の弱点だったので、ここは世代の進化を感じる。
暗所も比較的よく写る
1/1.3インチの大型センサーのおかげか、薄暗い条件でも比較的よく写る。夏の早朝ランやスタート前の会場など、ランナーがカメラを回したい時間帯は意外と薄暗いので、ここも実用上効いてくる。
起動が速い・マウント着脱が楽
電源を入れてから録画開始までが速く、「今撮りたい」に間に合う。マグネット式のクイックリリースは着脱が一瞬で、レース前の忙しい時間帯にストレスがない。

気になる点も正直に
- 保護カバーをつけると電源ボタンが固くなる。カバー越しに押す構造なので、素の状態より明確に押しづらい。走りながらの操作は録画ボタン側でやるのが現実的
- 税込55,000円は気軽な買い物ではない。ただしレースの記録・フォーム確認・普段の練習動画と用途が広いので、僕は「思い出とフォーム改善への投資」と割り切った
- 走力が上がる道具ではない。あくまで記録と分析の道具。優先度はシューズや時計の次でいい

こんな人におすすめ
- ✅ レースの記憶を「完走証だけ」で終わらせたくないランナー
- ✅ 自分のランニングフォームを一度ちゃんと見てみたい人
- ✅ 大会レポやSNS用に走行中の写真・動画がほしい人(ブログ・発信をやっているなら特に)
逆に、フォーム確認だけが目的ならスマホを置いて撮ることでも代用できる。レースでも使いたくなったときが、アクションカメラの買いどきだと思う。
まとめ|走った時間が「残る」ようになった
オズモアクション5 Proを使い始めてから、レースの思い出の残り方が変わった。ゴール後に映像を見返すと、沿道の応援も、苦しかった坂も、全部そこにある。そしてフォーム確認という「速くなるための使い方」もできる。
汗に強く、バッテリーはフル対応圏内、暗所にも強い。ランナーの相棒としての条件は揃っている。レースを走る人ほど、早く買うほど残る思い出が増える道具だ。
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