旅ランのすすめ|出張ついでに走ったら旅が10倍濃くなった話

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旅ランのすすめ|大阪城をバックに走る40代ランナー

旅行や出張に行くとき、ランニングシューズを持っていくようになって何年経つだろう。最初のきっかけは単純で、「旅先でも走れれば練習が途切れない」というだけのことだった。

でも気づいたら、旅ランそのものが旅の目的になっていた。

皇居、大阪城、広島城、駿府城、福岡城、下呂温泉。ここ数年で走った旅先がそれなりになってきたので、走ってみてわかったことを実体験込みで書いておこうと思う。

旅ランに特別な準備はいらない。ランシューとウェアを1セット持っていくだけでいい。それだけで旅の体験がまるで変わる。旅行でも出張でも、荷物に忍ばせるだけでいい。

大阪城をバックに走る旅ラン
大阪城をバックに。城に向かって走るこの感覚、歩きじゃ出ない
目次

旅ランがおすすめな8つの理由

① ガイドブックに載らない「ちょっとしたもの」に気づける

観光バスや徒歩では素通りしてしまう路地、地元の人しか知らない神社、昔ながらの商店街の軒先。走っていると視野が広がって、「あ、こんなところにこんなものが」という発見が増える。

大阪城の周りを走ったとき、城そのものより城壁の石垣の緻密さが気になって、しばらく立ち止まってしまった。歩いていたら多分素通りしていた。走るスピード感の中で何かに引っかかったとき、立ち止まって観察できるのが旅ランのいいところだ。

② その土地の空気を肌で感じられる

下呂温泉で朝ランしたとき、温泉の湯気が飛騨川沿いに漂っていた。山に囲まれた谷間を川沿いに走りながら、温泉の匂いと湿った空気をそのまま体で感じた。肌に触れる空気の温度、足裏から伝わる路面の感触、周りの音。あの体験はバスの窓から眺めていても絶対に得られない。

下呂温泉で旅ラン|飛騨川沿いの朝ラン
下呂温泉・飛騨川沿いで朝ラン。温泉の湯気と川の音が心地よかった

③ 走りながら見つけたお店にそのまま入れる

走っていると、地図では見つけられないような「なんとなく良さそうな店」が目に入る。路地の奥に暖簾が出ている小さな食堂、行列はないのにいい匂いがする店。グルメサイトでは出てこないような場所だ。

旅ランで見つけたご当地定食屋
走っていて偶然見つけたお店。こういう出会いが旅ランの醍醐味

汗を拭いてそのまま入ってみたら、地元のサラリーマンしかいない昔ながらの定食屋だった。頼んだのは鯖の塩焼き定食。これが旅の記憶で一番印象に残っている食事になった。

旅ランで入った定食屋の鯖定食
鯖の塩焼き定食。小鉢がいくつも並んで満足感が高い。しかも安かった

④ いつもと違う景色でランのモチベーションが上がる

毎朝同じコースを走っていると、どうしても慣れが出る。でも旅先の道は全部が新鮮だ。「次の角を曲がったら何があるんだろう」という感覚で、気づいたら予定より長く走っていることがよくある。

普段は6kmで切り上げるつもりが、気づいたら10km走っていた、なんてことが旅先では普通に起きる。ランのスランプを感じているときほど、旅ランが突破口になることがある。

⑤ 思い出が濃くなる

旅の記憶は「何を見たか」より「体で何を感じたか」の方が残りやすい。ホテルの周りを10kmほど走っただけでも、そのときの気温・景色・息遣い・足の感触が記憶に紐づく。写真を見たとき、体の感覚ごと思い出せる。

⑥ その土地のランナーと繋がれることもある

旅先で走っていると、地元のランナーと偶然一緒になることがある。公園や川沿いで走っていると「どこから来たんですか?」と声をかけてもらえることもあるし、地元のランニングクラブの朝練に飛び入りで参加させてもらえることもある。

走ることが共通言語になるので、初対面でも会話が弾む。旅先でランナーと話すと、観光ガイドには載っていないローカルなコース情報を教えてもらえることもある。

⑦ 移動疲れが心地いい疲れに変わる

飛行機や新幹線で何時間も座っていると、体がなんともいえないだるさになる。動いていないのに疲れるという特殊な状態で、休んでも抜けにくい。着いた夜に30分でも走ると、翌朝の体がまったく違う。

⑧ 早朝なら観光地を独り占めできる

観光客が動き出す前の朝6時台は、有名スポットでも人がほとんどいない。皇居の門前、駿府城の石畳、早朝の大阪城公園。あの静けさと広さは、旅ランナーだけの特権だと思う。

皇居前の旅ラン|早朝の東京
早朝の皇居。人がほとんどおらず静かだった
駿府城前の旅ラン|早朝の静岡
駿府城の門前。月が残る早朝に独り占め

⑨ 自分の生活リズムを崩さなくて済む

旅に出ると食事・睡眠・運動のリズムが乱れがちになる。早起きして走るだけで、体のコンディションが普段とそれほど変わらない状態で旅を続けられる。数日続く出張のときほど、その効果を感じる。「朝ラン→シャワー→仕事」というルーティンが旅先でも成立すると、精神的にも安定する。


実際に走ってきた旅先

参考までに、ここ数年で旅ランをした場所をざっと紹介する。城跡・川沿い・夜景コースと、バリエーションは意外と豊富だった。

皇居(東京)は言わずもがな、ランナーの聖地。1周5kmのフラットなコースで、早朝でも走っている人が多く安心感がある。皇居ランのあとに丸の内・銀座方面に足を伸ばすのが定番になっている。

大阪城公園(大阪)は城の周りをぐるりと走れる。ジョギングコースが整備されていて走りやすく、城のビジュアルが強いので写真映えもする。夢洲周辺は夜景が綺麗で、港沿いに人が少ないのが気持ちいい。

下呂温泉(岐阜)は飛騨川沿いを走るコースが最高だった。温泉街の朝は静かで、川のせせらぎと山の景色が普段の練習コースとは全然違う気持ちよさがあった。

広島城前の旅ラン
広島城
福岡城跡を走る旅ラン
福岡城(城跡)
夢洲周辺の夜ラン|大阪万博会場近く
大阪・夢洲周辺の夜ラン。対岸の夜景を見ながら走れた

旅ランで困ること(正直に言う)

荷物が増える

シューズだけでなくウェア一式が増えるので、荷物がかさばる。出張のときは割り切って「黒いランシューを1足だけ」という方法をとっている。黒なら私服と合わせても違和感が出にくく、専用シューズを別に持っていかなくて済む。それだけで荷物の負担がだいぶ減る。圧縮袋を使うとウェアのかさも抑えられる。

洗濯物が増える

汗をかいたウェアをホテルで処理するのが地味に面倒。解決策は2つ。①コインランドリー付きのホテルを選ぶ、②速乾素材のウェアを1セットだけ持参する。どちらかで対応できる。

旅ランに必要な準備はこれだけ

難しく考える必要はない。最低限これだけ持っていけば十分だ。

  • ランシューズ 1足(出張なら黒いシューズが私服と兼用できて便利)
  • ランニングウェア上下 1セット(速乾素材なら洗って干してもすぐ乾く)
  • ランニングソックス 1〜2足
  • GPSウォッチ(あると知らないコースでも距離・ペースが把握できて安心)

コース選びはGoogleマップの「地形図」表示が便利。川沿い・公園・城跡を中心につないでいくと、信号が少なくて走りやすいルートができあがる。

まとめ|シューズ1足で旅の密度が変わる

旅ランは「旅先でも練習できる」だけじゃない。走ることで旅の密度が上がる。観光地を歩いて見るだけでは絶対に出会えないものに出会えるし、その土地の記憶が体に刻まれる感覚がある。

旅から帰ってきたとき、「あの街で走った」という記憶は思いのほか鮮明に残っている。見た景色だけでなく、そのときの息の上がり方、風の匂い、足裏に伝わった路面の感触まで。走るからこそ記憶が深く刻まれるのだと思う。

必要なのはランシュー1足とウェア1セットだけ。次の旅行や出張、荷物に忍ばせてみてほしい。

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