インターバル・テンポ走・LSD……結局どれをやればいい?練習メニューをVO₂max・LT・REで整理した

当ページのリンクには広告が含まれています。

ランニングの練習メニューって種類が多すぎませんか?インターバル走・テンポ走・LSD・ビルドアップ走・ファルトレク・レペティション……。YouTubeやブログで見るたびに「また新しいやつが出てきた」となります。

今回は自分なりの整理として、各練習が三大要素(VO₂max・LT値・ランニングエコノミー)のどれに当たるかを軸に分類してみました。区分けには諸説あると思いますが、「自分がいま何のために走っているのか」を理解する入口として使ってもらえれば幸いです。

目次

0.そもそも三大要素ってなんだ

詳しくは別記事にまとめています。

かんたんにまとめると、ランニングのパフォーマンスを決める3本柱です。

  • VO₂max(最大酸素摂取量):心肺のエンジン。どれだけ酸素を取り込んで使えるか。
  • LT値(乳酸性作業閾値):「苦しくならずに速く走れる」スピードの上限。
  • ランニングエコノミー(RE):同じスピードでどれだけ省エネに走れるか。体の燃費。

この3つをバランスよく鍛えることが、速く・長く走るための基本とされています。以下の表では各練習の三大要素への効果を「◎(主な狙い)/ ○(副次的に効く)/ △(ほぼ影響なし)」で示しています。

1. VO₂max(最大酸素摂取量)を高める練習

VO2max練習 インターバル走 イラスト

目的:心肺の上限を押し上げる。スピードの天井を作る。
強度が高く、「ハアハア言うくらいきつい」領域で行う練習群です。週1回が目安で、やりすぎると回復が追いつかなくなります。

練習名強度典型メニュー主な狙いVO₂maxLTRE
VO₂maxインターバルIペース1000m×5〜6(レスト3分)VO₂maxを直接刺激
ショートインターバルI〜Rペース400m×10(レスト200mジョグ)心拍高強度+動きの効率化
ヒルインターバルI〜Rペース坂道8秒×8本筋力・神経系
ファルトレク目的次第2分速/1分ゆっくり×10心肺刺激+変化耐性
変化走(3分/2分)Iペース3分fast/2分jog×6VO₂max刺激を効率的に
タイムトライアル全力5km TTVO₂max+レース感覚

自分が週1でやっているインターバル走(1000m×4本)はここに当たります。終わったあとしばらく動けないくらいきつい。でもそれが正解だと割り切っています。

2. LT値(乳酸性作業閾値)を高める練習

LT値練習 テンポ走 イラスト

目的:「苦しくならずに速く走れる範囲」を広げる。レースペースの持久力を作る。
「ゼエゼエ言わないけどラクでもない」という絶妙な強度帯が目安です。マラソンのタイム向上に直結する練習群です。

練習名強度典型メニュー主な狙いVO₂maxLTRE
テンポ走Tペース20〜40分連続LTを直接引き上げる
クルーズインターバルTペース2000m×3〜4(レスト1分)テンポ走より効率よくLT刺激
マラソンペース走T〜Eの間10〜20km長時間中強度でLTの土台作り
ビルドアップ走E→M→T10km(徐々にペースアップ)LT+REの複合刺激
ロングラン(後半ペースアップ)E→M20km(後半Mペース)長時間有酸素+LT下部の強化
プログレッション走E→M→T5kmごとにペースアップLT+ペース感覚
ペース走M〜T10kmペース走一定強度の持久力

自分が木曜にやっているテンポ走(4分10秒/km×25分)はここです。最初は4分30秒でもヒーヒー言っていたのが、今は4分10秒で維持できるようになってきた。LT値が上がっている実感がある練習です。

3.ランニングエコノミー(RE)を高める練習

ランニングエコノミー練習 流し イラスト

目的:同じスピードでも「楽に走れる身体」を作る。フォーム・筋力・神経系の効率化。
強度は低〜高まで幅広いですが、共通しているのは「動きの質を高める」という点です。地道ですが長期的に効いてくる練習群です。

練習名強度典型メニュー主な狙いVO₂maxLTRE
流し(ウィンドスプリント)全力の80〜90%100m×4〜6本フォーム改善・神経系
レペティションRペース200m×6〜10(完全回復)動きの質・神経系
ヒルスプリント全力坂道8秒×8本筋力・神経系
ドリル(A/Bスキップ等)Aスキップ・Bスキップ・ハイニー動きの質・フォーム習得
トレイルランE〜Mペース不整地ランバランス・接地能力の向上

地味に効くのが流しとドリル。ジョグ後の5分でできますが、続けると接地感覚や姿勢が変わってきます。COROS Pace4の計測で接地時間や上下動比が改善してきているのは、この手の練習の積み重ねだと思っています。

4.土台作り(すべての基礎)

土台作り LSDジョグ イラスト

目的:有酸素能力の底上げ。すべての練習の基礎となる体を作る。
上記3カテゴリの練習は、この「土台」があってこそ効きます。土台なしに高強度練習だけ積んでも、効率が悪く故障リスクが上がります。

練習名強度典型メニュー主な狙いVO₂maxLTRE
LSD(ロングスローディスタンス)Eペース以下90〜180分走有酸素土台・脂肪代謝・筋持久力・メンタル耐性
イージーラン(ジョグ)Eペース30〜60分回復促進・有酸素能力の維持

週の大半はこのゾーンで走るべき、というのがランニングの基本原則。全体の80%はEasy強度が理想とも言われています。「遅く走ることも練習」という感覚、最初はなかなか受け入れられませんでした。

まとめ

多い。多すぎる。(そしてたぶんこれでも網羅できていない)

しかも、同じ練習でも強度によって三大要素のどれに当たるかが変わってきます。ファルトレクが「目的次第」なのはその典型で、速く走れば VO₂max寄り、落ち着いたペースならLT寄りになる。

全部実践する必要はないと思います。大事なのは、「自分がいまやっている練習が、何のためになっているか」を理解しておくこと。YouTubeやブログでランナーが練習メニューを話すとき、そのバックグラウンドがわかると「自分の課題に合った練習はどれか」が選びやすくなります。

この記事が、練習の目的を整理するきっかけになれば幸いです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次