「Adizero Boston 13、偏平足・幅広足でも使えるのか?」
シューズ選びで足の形に悩むランナーは少なくない。偏平足+幅広という条件だと、どのシューズも「当たって痛い」「合わない」という経験を繰り返しがちだ。
この記事では、偏平足+幅広+左ひざ故障持ちという条件でランニングを続けている筆者が、Adizero Boston 13をロング走26km・インターバル走・テンポ走の3種類で実際に使ったレビューをまとめた。
結論:偏平足・幅広足でも問題なく使えた。特にテンポ走での推進力は群を抜いている。
筆者のスペック
- 足:偏平足・幅広
- 故障:左ひざ半月板損傷+棚障害
- タイム:フル3:36:35 / 10km39:45
- 練習量:月約300km
なぜBoston13を買ったか
足の形が偏平足+幅広。この条件だとシューズ選びが地味に難しい。幅広対応で定評があるブランドとなるとadidasかニューバランスが候補に上がりやすい。その中でやや速い練習用として使えるシューズを探していた。
もう一つ理由がある。将来的に本格的なカーボンシューズを使いたいと思っているが、いきなり移行するのはリスクがある。Boston13はカーボンエナジーロッドを搭載しながらも練習用として使えるモデルなので、カーボンシューズへの橋渡しとして最適だと判断した。
- 幅広足に対応している
- やや強度高めの練習用として使える
- 将来のカーボンシューズ移行に向けた準備
基本スペック(実測)
- 重量:27センチで約257g(片足・実測)
- アッパー:エンジニアードメッシュ
- ミッドソール:LIGHTSTRIKE × LIGHTSTRIKE PRO
- アウトソール:コンチネンタルラバー(前足部・ヒール)
- ドロップ:6mm
- 特徴:カーボンエナジーロッド、土踏まず部分大きくくり抜き





サイズ感・フィット感|偏平足・幅広足はどうだったか
偏平足・幅広ランナーにとってサイズ選びは一番の関心事だと思う。結論から言うと、普段履きのスニーカーと同じサイズで問題なかった。
- 足の実寸:約26.5cm(幅広・偏平足)
- 選んだサイズ:27cm(普段履きと同じ)
- 結果:ジャストフィット。どこも当たらず、痛みなし
トゥボックス(つま先部分)に適度な余裕があり、走行中に小指が当たることもなかった。偏平足特有の「土踏まずのアーチが当たって痛い」という症状も出なかった。ヒールカップのホールドも良好で、かかとが抜ける感覚はゼロ。
幅広足で悩んでいる人へ:普段履きと同じサイズを選べばOK。ハーフサイズ上げる必要はないと感じた。
Adizero Rebel v4との比較
インターバルやテンポ走でメインに使っているRebel v4と比較した。
| Adizero Boston 13 | Newbalance Rebel v4 | |
|---|---|---|
| 重量(片足) | 約252g | 約212g |
| 固さ | 固め | 柔らかめ |
| 推進力 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| 屈曲性 | 低い | 高い |
| 幅広対応 | ○ | ○ |
| おすすめ用途 | テンポ走・ロング走・準レース | インターバル・普段の練習 |
| 価格帯 | 約15,000円 | 約12,000円 |
40gほどの重量差はインターバルでじわじわ響く。一方、推進力・安定性ではBoston13が上。用途によって使い分けるのが正解だと感じた。
ロング走26kmで試してみた

| 項目 | データ |
|---|---|
| 距離 | 26.68km |
| タイム | 2:07:46 |
| 平均ペース | 4’47″/km |
| 平均心拍 | 148(最高170) |
| ケイデンス | 平均192 |
推進力・ペース:最初はキロ5分のつもりで走り出したが、気づいたらペースが上がっていた。24km過ぎにキロ4分15秒で走っていて自分でも驚いた。固さが推進力に変わっている感覚で、脚を置くだけで前に進む。
フィット感:サイズは普段履きの靴と変わらない27センチをチョイス。ジャストフィットで偏平足・幅広の足でもどこかが当たって痛いということはなかった。ヒールもしっかりホールドされ、抜ける感じはゼロ。

固さ・屈曲性:Rebel v4と比べると明らかに固く、屈曲しない。ただその固さが推進力に変わっている印象で、後半も失速しにくかった。

土踏まずのくり抜き:ソールの土踏まず部分が大きくくり抜かれている構造上、後半になるにつれて接地の安定感にやや不安を感じた。疲れてフォームが崩れると影響が出そう。

膝への影響:26km走ってやや違和感はあったが、痛みは出なかった。膝故障持ちとしてはまずまず合格ライン。
現時点の評価
✅ 偏平足・幅広足でも当たりなし ✅ ヒールホールドは安定 ✅ 推進力が強く自然とペースアップ ✅ 26kmで膝への悪影響なし ⚠️ Rebel v4より明らかに固い ⚠️ 後半の土踏まず安定感はやや不安
インターバル走で試した
1km × 3本、設定ペース3’55″/kmで実施。
| 本数 | ペース | 心拍 |
|---|---|---|
| 1本目 | 3’48” | 164 |
| 2本目 | 3’48” | 166 |
| 3本目 | 3’50” | 170 |
設定より速い3’48〜3’50″で揃った。カーボンエナジーロッドの反発がペースを引き上げている感覚はあった。
ただ正直に言うと、インターバルはRebel v4のほうが走りやすかった。理由はおそらく重さ。Boston13は約257gに対しRebel v4は212g。インターバルのような脚を素早く回す練習では、この45gの差が地味に響く印象だった。
膝への影響は特になし。
テンポ走で試した
6km・25分、設定ペース4’15″/kmで実施。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 距離 | 6.06km |
| タイム | 25:00 |
| 実際のペース | 4’07″/km |
| 平均心拍 | 170 |
設定より8秒速い4’07″で走れた。このシューズはテンポ走でこそ真価を発揮すると感じた。ある程度速いペースを一定で刻む走りで足がよく回る。ロング走で感じた「置くだけで前に進む」感覚がテンポ走でさらに際立った。
膝への負担はそれほど感じず。ロング走・テンポ走ともに故障リスクは今のところ問題なし。
3種類の練習を経た総合評価
| 練習種別 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| ロング走 | ★★★★☆ | 26kmで自然とペースアップ。膝への影響なし |
| テンポ走 | ★★★★★ | 一定ペースで足がよく回る。このシューズの本領 |
| インターバル | ★★★☆☆ | 反発は感じるが重さがある。Rebel v4のほうが向いている |
偏平足・幅広ランナーがやや速い練習用シューズを探しているなら、Boston13は有力な選択肢になる。ただし、インターバルなど脚の回転が大事な練習には軽いシューズと使い分けるのが正直なところ。
- 偏平足・幅広でシューズ選びに困っている
- カーボンシューズへの移行前に踏み台が欲しい
- テンポ走・ロング走がメインの練習メニュー
- インターバル中心で軽さを優先したい
- ソフトなクッションを求めている


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