【つけもの野菜講座】第4回 玉ねぎ

つけものおじさん
今回はピクルスでおなじみの「玉ねぎ」を紹介します
目次

玉ねぎとは

玉ねぎ(玉葱)は、ヒガンバナ科ネギ属の多年草です。園芸上では一年草もしくは二年草として扱われます。ネギ属の中でも大きく肥大した鱗茎を持つ種で、玉ねぎの品種によって色、形状、大きさは様々です。主に鱗茎が野菜として食用とされるほか、倒伏前に収穫した葉(葉タマネギ)もネギと同様に調理できます。春から夏に収穫されるものを新玉ねぎ、通常の玉ねぎは秋から冬に収穫されたものです。

つけものおじさん
玉ねぎも多種多様な種類があり、味も様々です

栄養と効能

つけものおじさん
玉ねぎといえば血液サラサラ!ですが、他にも・・・

健康への主な効能

1. 血液循環の改善

アリシンや硫化プロピルが血行を促進、血液をサラサラにし、動脈硬化や高血圧を予防します。

2. 免疫力の向上

ビタミンCやケルセチンが免疫細胞を活性化し、風邪や感染症の予防に役立ちます。

3. 老化防止(アンチエイジング)

ケルセチンの抗酸化作用が細胞の老化を防ぎ、美肌効果や生活習慣病予防につながります。

4. 消化器官の健康維持

食物繊維が腸内環境を整え、便秘や腸内ガスの発生を防ぎます。

5. 糖尿病予防

硫化プロピルが血糖値を下げる作用を持ち、糖尿病のリスクを軽減します。

6. ダイエットサポート

低カロリーで満腹感が得られるため、ダイエット中の食材として適しています。

部位ごとの特徴

つけものおじさん
熱で硫化アリルが別の成分に変わってしまうので、生食がおすすめ!
1. 鱗茎(白い部分)
  • 特徴: 玉ねぎの主要な部分で、重なり合った層状の構造。
    • 外側の層: 比較的固く、味も強い。
    • 内側の層: 柔らかく甘みが強い。
  • 栄養: ビタミンC、硫化アリル(辛味成分)、抗酸化物質が豊富。
  • 調理での使い方:
    • 生で使用: サラダやピクルス
    • 加熱調理: 煮込み、炒め物、スープ
2.
  • 特徴: 長くて細いチューブ状(中空)になっている。緑色で、先端にいくほど柔らかく、濃い緑色をしている。、重なり合った層状の構造。香りがあり、辛味と青っぽい風味を持つ。
  • 栄養: ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄分
  • 調理での使い方:
    • 生で使用: 薬味、サラダ
    • 加熱調理: 味噌汁、スープ、天ぷら、炒め物

玉ねぎの歴史

玉ねぎの起源

玉ねぎの起源は現在のイラン、パキスタン、中央アジア地域だと考えられています。この地域では古代から野生の玉ねぎが自生していたとされます。紀元前5000年頃には、人間が玉ねぎを栽培し始めた記録があります。食料だけでなく、保存性や薬効を重視されていました。

つけものおじさん
玉ねぎの歴史は紀元前5000年!遥か昔から私たちの人間が食べているんだね!

古代の玉ねぎ

古代エジプト

  • 玉ねぎは、古代エジプト文明で重要な作物でした。
  • ピラミッド建設に従事した労働者たちの食料として供給されていたと言われています。
  • 玉ねぎは神聖視されており、球状と同心円の形状が「永遠」や「再生」の象徴とされました。墓やミイラにも玉ねぎが供えられました。

古代ギリシャ・ローマ

  • ギリシャでは運動選手の体力向上のために玉ねぎが食べられました。
  • ローマ帝国では、玉ねぎは食用だけでなく薬用としても広く用いられました。

ヨーロッパへの広がり

玉ねぎは中世ヨーロッパの農村生活で重要な食材でした。食料不足の際に耐久性が高い玉ねぎが主食として重宝されました。医療でも使用され、消毒作用や解毒作用があると信じられていました。

日本への伝来

北海道や淡路島が主要産地となり、栽培が本格化しました。玉ねぎが日本に伝わったのは江戸時代末期(19世紀)とされています。オランダ人や外国人商人によって持ち込まれたと考えられていますが、当初は観賞用として育てられました。食用として普及したのは明治時代以降です。

現代の玉ねぎ

現在では、玉ねぎは世界中で最も広く栽培される野菜の一つです。主な生産国は中国、インド、アメリカなどで、日本も高品質な玉ねぎの産地として知られています。様々な種類があり、食材としてはもちろん、健康食品としても人気があり、抗酸化作用や血液サラサラ効果が注目されています。

選び方

つけものおじさん
おいしい玉ねぎの選び方を教えます!

新鮮でおいしい玉ねぎを選ぶためには、以下のポイントに注目すると良いです

1. 見た目
  • 形が均一でふっくらしているもの
    • 偏りがなく、丸みがある玉ねぎは栄養が均等に行き渡りやすく、味も良い傾向があります。
  • 外皮が乾燥していてツヤがあるもの
    • 外皮が乾いていると保存性が高く、鮮度が保たれています。
    • 皮が剥がれやすくツヤがあると健康的な証拠。
2. 色
  • 茶色(黄玉ねぎの場合)
    • 均一に濃い茶色の外皮を持つものが新鮮。
    • 白い部分が見えている場合、収穫後に傷がついている可能性があるので避ける。
  • 白玉ねぎや新玉ねぎの場合
    • 全体が白く透明感があり、みずみずしいものを選びます。
3. 硬さ
  • 持ったときにしっかり硬いもの
    • 玉ねぎを軽く握ったときに硬さを感じるものは、鮮度が良く水分がしっかり残っています。
    • 柔らかい部分やふにゃっとした感触のあるものは避けるべきです。
4. 芽や根の状態
  • 芽が出ていないもの
    • 芽が出ているものは、栄養が芽に取られてしまい、味や保存性が落ちています。
  • 根が乾燥しているもの
    • 根がカラカラに乾いているものは収穫後の管理が良く、鮮度が保たれている証拠です。
5. 重さ
  • サイズに対して重みがあるもの
    • 持ったときにずっしりとした重量感がある玉ねぎは水分が多く、みずみずしい証拠です。
6. 傷やシミがないか

カビや腐敗の兆候なので避けましょう。表面に黒い斑点や傷がないものを選んでください。

まとめ

今回は「玉ねぎ」を紹介しました!

私たち人間とは随分長い付き合いの食材でしたね。

味も色も様々で春から夏は新玉ねぎでみずみずしさを秋から冬は歯ごたえのある触感を楽しんでみてください!

皆さんもぜひお漬物にして楽しんでみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました😊

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